水と安全はタダなの?③ 水の安全保障

こんにちは。

一昨日から「水と安全はタダなの?」と題して記事を書いてみてます。①と②では「命を護る行動」を記事化してみましたが、今回は「水」について。

以前の記事「水の国 日本」で、日本という国は世界的に見ても水資源に恵まれていると書きました。日本に住んでいると実感しにくいのですが、世界では水をめぐっての争いがあるのも事実。

・水の2050年問題
2050年には世界人口が97億3000万人になると予測されています。人口が増えれば、生活用水はもちろんのこと、飲料水や農作物、畜産に使われる、つまり生きていくための水が一層足りなくなってくるとされています。
そんな暗い未来に向けて、我々個人で出来ることってなんでしょう?

・気候変動
今まで雨が多かった地域に雨が降らなくなる。逆に水害レベルの大雨が降る。こういった気候変動は世界中で見られます。
それに個人で対処するには限界はありますし、微々たる影響すら与えることは出来ないのかも知れません。
しかし環境(今回で言えば水環境)に良いとされることに取り組んでいくことは決してマイナスにはならないのだと思います。

・手の届く範囲
当ブログでは何度かお伝えしている「手の届く範囲」という言葉。大きな問題でも先ずは個人の手の届く範囲から取り組んでいきましょう。その積み重ねが大きな力になるという考えです。

SDGsの6番目の目標には「安全な水とトイレを世界中に」とあります。この中にもいくつかの目標があり、理解をして気をつけるのはとても有効かと思います。
「手の届く範囲で」という意味では、以下のことを挙げさせて頂きます。

①節水
前述の通り、安全な水に簡単にアクセスできる日本に住んでいると意識が薄れがちになりますが、人間が利用できる「真水」は地球上の水量のおよそ0.01%しかありません。
水は貴重な資源なのです。だから大切に使いましょうというのが「節水」。

・洗濯・トイレなどの水の無駄遣いを減らす
例えばお風呂の残り湯で洗濯をする(すすぎは水道水が良いかと)。最近はお風呂の残り湯を使えるようにポンプの付いた洗濯機が主流になってきています。買い替えの時に検討するのも一つです。
またお風呂の残り湯で観葉植物の水やり、掃除に使ったりも出来ます。
ただ、お風呂の残り湯は雑菌が繁殖しやすいので、なるべく早めに使いましょう。

トイレの節水というのは何もトイレを我慢しましょうって話ではありません。
最近の水洗トイレは節水タイプが多くあります。トイレのリフォームに合わせて交換することを検討してもいいかも知れません。
また、以前に「トイレの修理」という記事でご紹介した「節水リング」という部材も比較的簡単に取り付けることが出来ます。
レバーをひねっただけしか水が出なくなるので若干使用感が変わりますが、効果は高いと思います。

また蛇口の中身の「コマ」を節水コマに変える。止めやすいレバータイプに変えてこまめに水を止められるようにすることも節水に繋がります。

②水質
単純に水の使用量を減らそうという節水と併せて、水の質、環境問題にも繋がりますが使ったらなるべく綺麗に排水しましょう。

例えば食器洗いで、油分はキッチンペーパーなどでふき取ってから洗う。こうすることで使った水の汚れが少なくなる=環境負荷が減る。更に洗う時の時間短縮と節水にも繋がります。
また以前の「台所から環境を考える」という記事の中でご紹介したセルロースのスポンジに変えてみたり、環境負荷の低い洗剤に変えるのもひとつの方法だと思います。
水の使用量と環境負荷を考えて食器洗浄機の使用を検討するのもひとつの考え方かもしれません。

キッチンやお風呂などの排水口に金網やネットを取り付けて使用するのも、環境に配慮した方法と言えます。
家庭菜園などをしているひとは、生ごみをコンポーザーを使って肥料にするのも一つかもしれません。

・番外編
ペットボトル飲料を減らすというのも環境保全という意味では意義があるかもしれません。
飲料メーカーを敵に回す訳ではありませんが、ペットボトル自体もリサイクルできるとはいえ、製造時に少なからず環境負荷が掛かっていると思います。また中身の飲料の原料はもちろん「水」が多いのです。
また特に清涼飲料水は飲みすぎると糖分摂取過多になりがちです。
浄水器を上手に利用する、マイボトルを使うなど、自身の健康も考えて検討するのもアリだと思います。
因みに荒井家は全員マイボトル使用です。

水は出す時には節水を心がけ、返す時(排水)にはなるべき綺麗にして返す。
SDGsにはどうも胡散臭い面もあったりしますが(苦笑)、単純に環境を考える切っ掛けという意味では広く啓蒙すべきと思います。

手の届く範囲で、少しずつでも。

最後までお読みいただきありがとうございます!