こんにちは。
1943年10月21日、明治神宮外苑競技場と、当時日本が治めていた台湾の台北で「出陣学徒壮行会」が開かれました。
戦局悪化で兵力不足が顕著になり、当時大学や高等専門学校在学生は卒業までの兵役猶予があったのですが理工医学系や教員養成学校などを除き猶予を撤廃。
明治神宮外苑競技場には秋雨降りしきる中、学徒およそ2万5千人が、観客席では多くのひと(約5万人と言われています)が見守る中、国を護るために出陣していったのです。
(出陣された学徒のかたがた総数は不明だそうですが約10万人と言われています)
当時、大学などの高等教育機関への進学率は3%ほどでした。
金持ちの子弟は学校で勉強させて、兵隊になるのを猶予する法律をたててのうのうと暮らしている。という不満が庶民のなかにはあったとのこと。
当時の首相であった東条首相も「上下の家庭がまったくひとつになった。精神的にも挙国一体になってきた」と歓迎していたようです。
みんな戦争反対だと思います。当時のひとたちも同じ気持ちだったと思います。
しかしそんなことを言っていられる情勢ではなく、そんなことを言っていられる社会空気でもなかったのでしょう。
時勢とは言え察することも出来ないほどの途轍もない心労であったと思います。
改めて、先の大戦で犠牲になられた多くのかたがた、人生が変わってしまったかたがたに哀悼の意を表します。
そのような時勢になってしまった、してしまったということもあろうかと思います。
戦争を支持したのは当時の国民全体なので責任はそこにあるという極論を言うかたも居ます。
沢山の思惑があり、誰が戦争に導いたのか?そもそもアメリカが戦争を欲していたのではないか?考えだしたらキリがありません。
国家の最大の仕事は「国民の生命と財産、尊厳を護る」ことです。これは当時も今も変わらないことだと思います。
しかしながら今現在、衆議院選挙の真っ最中ですが、その視点に立ってお話する候補者、そこに言及している候補者の少なさにびっくりする以上に呆れています。
政治と金の問題は確かに問題です。また多数が力を得る今の政治は綺麗ごとだけでは務まらないのでしょう。
でも綺麗ごとや理想、国家を語らなくなったら政治家である意味が無い、お仕舞いだと思うのです。
今回の衆議院議員選挙の結果で、極端な時代になるとは思えませんが、段々と良くない時代になっているような気もします。
しかし今の日本で我々有権者の唯一にして最大の権利である「投票」という行為で意思を示していくしかありません。
選択肢が少ないような気もしますが、仕方ありません。
みなさんの意思を示していきましょう。
我々の子どもたちが、戦争という不幸に二度と巻き込まれない為にも。
最後までお読みいただきありがとうございます!