こんにちは…
今日の千葉県市原市周辺は午後から大雨警報が出るくらいの天気模様でした。そんな中にフットサルを屋外でやっていてずぶ濡れの荒井です。
いやー、寒かった!今夜は暖かくして寝ます…
大雨の中でフットサルとか子どもかよ!って思いますが、そんなこと大人になるとなかなか出来ないんですよね。
帰り道、あちらこちらの道路が冠水していて、通行できないほどではありませんでしたが一部区間では「これやべーやつ」と思うくらい(どのくらいだよ)冠水していました。大雨の中でフットサルでフィーバーして帰り道は冠水道路をクルマで走ってテンション上がってるこどおじ状態でした(笑)
大雨や台風が来ると増水した河川を見に行って落っこちてしまうひとの心理です。「これくらいは大丈夫だろう」という所謂「正常化バイアス」です。
ひとの生き死になので不謹慎には語れないのですが、何故河川が増水したときにひとは見に行ってしまうのか?それについて今日は少し深堀してみます。
1:そもそもなんで増水時に川に近づいてはいけないのか?
①河川の排水量が追い付いていない
気候変動が叫ばれていますが、肌感覚でも以前の大雨とは集中の度合いというか短時間での雨量が全く違ってきています。
時間をかけて水を流すのであれば配管も溢れることはありません。同じように河川も短時間で集中的に雨が降るから溢れやすくなるわけです。
また治水事業は計画当時の雨量や水量から計算して「これくらいの水量なら大丈夫」という数値で計画されます。その数値自体を実際の雨量が追い越してしまった訳です。正に「想定外」というやつで「想定外」が日常になってしまっているのです。
②日本の治水が追い付いていない
G7の一国でGDPは落ち目とは言え世界の先進国のひとつである日本です。「インフラ整備が追い付いていないとは考えられない」と思いがちです。
例えば堤防はその川における過去の最高水位などを踏まえた「河川整備計画」をもとに整備が進められています。
計画に対する進捗は「堤防整備率」と言い、2020年のデータでは国が管理する川(一級河川)全体の堤防整備率の平均値は、68.6%なのです!
また整備された堤防も古くなってきて必ずしも万全とは言えない状況です。
なので増水時に河川を見に行くのはいくら整備された堤防の上からでも危険なのです。
2:それでも見に行ってしまう心理
①カリギュラ効果
1980年に制作された「カリギュラ」という映画。ローマ皇帝の暴君「カリグラ(カリギュラ)」を題材にしていてとっても過激な描写だったそうでアメリカの一部では公開禁止にまでなったそうです。
そうしたことによって却って話題性が高くなり見に行きたいというひとが増えたことにちなんで、禁止されると却って欲求が高まる現象を「カリギュラ効果」と言います。
つまりダチョウ倶楽部の「熱湯風呂」の「押すなよ!押すなよ!絶対に押すなよ!」は「カリギュラ効果」なのです。
「川を見に行くなよ!見に行くなよ!絶対に見に行くなよ!」と言われて見に行く欲求が高まる…笑えないけどひとの心理とはそういうものなのです。
②正常性バイアス
以前に記事にしましたが、その当時は河川の増水時に見に行ってしまう行為を「正常性バイアス」とだけ書き記しました。
「どうせ大丈夫だろう」という思い込み。クルマの「だろう運転」に通じるものがあります。「増水したといっても大丈夫だろう」「警報出てもいつも大したことないから今回も大丈夫だろう」思い当たるところは多々ありますね。
③使命感・責任感
「俺が確認してくる」「他のひとに知らせるためにも俺が見に行かなければならない」という「俺が」病です(今名付けましたけど)
解らんでもないのですが、やっぱり危険なことには変わりないので避けるべきでしょう。
と、ここまで書きましたが今日の帰り道に増水箇所があり「これくらいクルマで通れるだろう」と通って実際に大丈夫でしたが結構深いところもありました。
そして家の近くの側溝がいつも溢れるのですが帰りがけに2往復して大丈夫かどうか確認しました。
正に2-②正常性バイアスと2-③使命感・責任感に囚われてしまった典型的な例と言えます。私も気を付けなければそのうち増水した河川を確認しに行ってしまうかもしれません。
最後に、今日の記事タイトルに「【重要】これから先のこの記事は閲覧しないでください」とあります。ここまでお読み頂いたということはダメと言われると気になる「カリギュラ効果」の罠にはまってしまったということです(笑)
最後までお読み頂きありがとうございます!