こんにちは。
外回りでトイレを借りにコンビニに立ち寄るとついつい「おやつ」を買ってしまう荒井です。
私は喫煙者なので煙草だけ買ってトイレを借りることもありますけどついつい余計なものに手が伸びてしまいます。
ホント、コンビニって「小銭ホイホイ」ですよね…
〇超加工食品
ところで「超加工食品」ってご存知ですか?
アメリカの糖尿病学会では超加工食品を「糖分、塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品。硬化油、添加糖、香味料、乳化剤、保存料などの添加物を付与して工業的過程によって作られる、常温でも保存が出来て日持ちする食品」と定義しています。
具体的には、
・ポテトチップスなどの菓子類
・菓子パン
・カップ麺
・クッキー、ビスケット
・冷凍食品
・ハムやソーセージなどの加工肉
・マーガリンや加工乳製品
などなど…つまり過度に加工された食べ物のことです。
おお、コンビニの商品ってそんなのばかりですね…日常的に食べるモノばかりです。
〇超加工食品の害
脂肪分や糖分を多く含む食物を探し求める行動は人類の生存に欠かせませんでした。
なのでそうした食物を摂取するとドーパミンが放出されて脳の報酬系が活性化されるように人類は進化してきました。
しかし「超加工食品」はこの報酬となる成分を不自然なほど沢山、不自然なほど手軽に、不自然なほど多くの種類を取り入れてしまいます。
つまり脳みそが勘違いしてより欲するようになってしまうのです。
例えば無性にレタスが食べたくなって買いに走ったという話はあまり聞かないですが、どうしてもドーナツを食べたくなって時間もガソリン代もかけてでもクルマで走って買いにいくということはありえる話です。
そう、これは「離脱症状=禁断症状」なのです。
超加工食品には、強迫的な使用(食べなければならないという強迫)、多幸感など精神に影響を与える作用(食べられて美味しい嬉しいという感覚)、それを得るための行動強化(時間や距離や金銭も不足しているにも係わらず買いに行く行動が強くなる)という依存性の3つの基準を満たしているとのことです。
それは煙草の離脱症状=ニコチン禁断症状と同じくらいに強いと言われています。
そして超加工食品には、心臓病、2型糖尿病、肥満、うつ病、不安障害などさまざまな死亡リスクの増加が認められます。
今年発表された研究には、超加工食品を多く食べることもたちほど、血中の善玉コレステロールが少なく空腹時の血糖値も高いことが明らかにされました。
更に認知機能の低下、発がん率の上昇、ダイエットの天敵、などなど全く良いことがありません…
そして東京大学の調査では1日の総エネルギー摂取量のうち、平均して3~4割程度を「超加工食品」から摂っていることが判りました。
〇ではどうすれば良いのか?
現代社会で生きている以上は完全に「超加工食品」を無くすことは現実的ではありません。
なので以前の記事でも書きましたが「なるべく」減らすという方法しかありません。
ではその「なるべく」ということはどんなところに気を付けていけばいいのでしょうか?
1:「なるべく」そのままの食材を使う。
例えばトマト缶を使わず生のトマトから作る。ペットボトルの麦茶より煮だしたり水出しのパックの麦茶を作る。加工食材を買うにしても「なるべく」加工度の低そうな食材にする。
また「無添加」や「保存料ゼロ」など記載されている食品を積極的に選ぶことも大切だと思います。
2:保存が効く食材を「なるべく」減らす。
本来食べ物は時間とともに微生物などが増えて傷んでいきます。それを遅らせるために保存料が使われるのです。
微生物を抑制する保存料が人体にとって良いとは言えません。また同じ出来合いのお弁当でもコンビニに並んでいるものよりスーパーで売っているもののほうが消費期限が短く設定されている傾向があります。スーパーのお弁当のほうが良いとは一概には言えませんが、まだマシなのかもしれません。
3:原材料名を確認する。
これも以前の記事で書きましたが、食品には食品表示というシールが貼ってあります。商品の裏に貼ってあるものですね。
その中には「原材料名」が記載されています。こちらには加えられている添加物も表示されていますが全ての添加物がどうなのか?いちいち覚えていられないと思います。私も全ては知りません。
なのでこの「原材料名」の欄に記載されている原材料が少ないということは「余計なものが少ない」ということです。
なのでズラッと原材料名が記載されているような食品は「なるべく」避けるべきでしょう。
4:ついつい買ってしまうものに気を付ける
中毒状態ということは日常的に摂ってしまっているということです。
なのでコンビニやスーパーでの買い物では「食べたい」と思ってしまう加工食品を「なるべく」避ける。「今日は買わない。明日にしよう」という勇気も必要です。
そして「なるべく」コンビニには行かないという選択もアリだと思います。
5:やってみる。
脳みそに報酬を与えるような超加工食品です。またお店の棚には沢山並んでいます。辞めることはストレスにもなってしまいます。
それでも「なるべく」そのままの食材を選ぶ、保存料ゼロを意識する、原材料名の少ない商品を「なるべく」買うなどとりあえず行動してみましょう。
辞めてみて自分のパフォーマンスを観察してみると気付きがあるかもしれません。
・集中力が高くなった
・よく眠れる
・胃腸の調子がいい などなど…
自分で自分の調子が良くなると超加工食品が身体に悪いということが身をもって体感出来ます。そうするとより気を付けるようになる好循環が生まれます。
以前、小麦を辞めたら花粉症が劇的に改善された記事を書きましたが体感すると自分が納得しますよね。
そして超加工食品を減らせないというのも「思い込み」なのかもしれません。
人生100年時代とはよく言われます。
その100年を健康的に過ごせるのか、晩年は寝たきりになってしまうのか、両極端かもしれませんが食は身体を造るもの。そして日々の積み重ねが良くも悪くも影響していきます。
「なるべく」長く元気にいたいものですね。
最後までお読み頂きありがとうございます!