個の時代

こんにちは。

2022年の全国の小中学生の人数はおよそ923万人。因みに過去最多は小学生が1958年の1349万2千人、中学生が1962年の732万8千人!第一次ベビーブームの世代が小学校、中学校とそれぞれ上がったころですね。

そして2022年の小中学生の不登校は過去最高の29万9048人。およそ3%。つまり500人の学校であれば15人不登校の子どもがいる計算になります。
因みに私の住む千葉県市原市の人口は2022年で26万9524人…ひとつの市の人口以上の不登校の子どもがいるということです。

各自治体や各学校でも取り組みされていることと思います。
断っておきますが不登校が良くないと言っている訳ではありません。子ども一人ひとり理由も個性も違うのですから。
時代が変わってきているということを言いたいのです。

今までも今も、学校は集団生活です。プロである教職員の方々に私が言うまでもありませんが、それぞれの学校ではベストを尽くしていらっしゃると思います。
しかし授業を集団で受けるような時代ではなくなってきているのかもしれません。
かといって塾のように個別で教職員を配置することは物理的にも不可能ですよね。

GIGAスクール構想と新型コロナウイルス感染症の流行で図らずとも教育現場のICT環境の整備が一気に進んできました。いまや児童・生徒ひとり一台のパソコン(タブレット)端末を持っています。
先ずはこれを有効に活用していくことかとも思います。

子どもたちの学校も「個」の時代に入っているのです。そしてそれは大人の社会も同じく「個」の時代に入っています。
しかしながら今までの社会(学校)は「集団」前提で設計されています。また国の成り立ちも同様に(ひとの集団が国なので当たり前なのだが)集団が前提です。
民主主義が良いとかいう問題ではなく、「個」を最大限尊重出来得る仕組みにはまだ遠いということです。
なのでここにひずみが出来てきているように思います。

大きいことを言えば、行政はもしかしたらAIに任せると「個」まで目と手が廻るのかもしれません。いや、司法も立法もひとより上手く対処できるAIも出てくるかもしれませんね。

話は変わりますが私の好きな漫画で士郎正宗さんの「アップルシード」というSF作品があります。その中に出てくる言葉で「原理は単純を、構造は複雑を極め、人はもっとも人らしく」というセリフがあります。1985年の作品で作者の慧眼には恐れ入りますが、正にその通りの時代になっていくのかもしれません。

とは言えそんなAIは今現在はありませんし、人びとから理解を得るのもなかなかに難しいことでしょう。
なので今現在我々が出来得ることは、このブログでは再三申してますが「手の届く範囲でベストを尽くす」ということなのでしょう。

この「手の届く範囲でベストを尽くす」とは、簡単に言えば「出来ることをする」というだけのことです。出来ないことは出来ないのだから。
そういった「精神性」の時代に入っているのだと思います。
このテーマは改めて深堀しようかと思いますが、今回はここまでにさせて頂きます。

最後までお読みいただきありがとうございます。