
こんにちは。
今から80年前の1945年4月7日14:23 鹿児島県枕崎市西南西約200キロ、
北緯30度43分、東経128度04分の地点に、戦艦大和が沈没しました。
死者2740名、生存者269名 改めてご冥福をお祈りしたします。
戦艦大和を知らない日本人はあまり見かけたことが無いくらい、有名な戦艦で、
今現在でも「世界最大排水量・世界最大口径主砲」を記録しています。
因みに全長は263メートルで、アメリカのアリゾナ級が270メートルでしたので、世界最大では無いと言われていますが、
排水量は大和=満載排水量72,809トン、アリゾナ級=57,540トンと、圧倒しています。
昭和16年12月16日の就役で、太平洋戦争開戦には間に合いませんでしたが、現在では就役当時既に時代遅れとも言われています。
・日本自ら時代遅れにした
当時の戦艦は、その国の国力・軍事力を誇示する存在で、今でいう航空母艦より象徴的な存在でした。
工業力に国力でアメリカに圧倒的に劣る日本は、兵器に量より質を求めました。その最たる存在が戦艦大和とも言えます。
国力で劣るが故に、対米戦争は短期決戦を考えており、その為には戦艦同士の戦いより遠距離から攻撃に向かえる航空機での打撃を作戦しました。
結果が開戦初頭の真珠湾攻撃であり、航空機だけでイギリスの戦艦と巡洋艦を沈めたマレー沖海戦の成果となった訳です。
この成果により、各国は航空機の有用性を認識したのです。
つまり、当時のい大艦巨砲主義的な考え方から航空戦力へシフトした切っ掛け自体を日本軍が作り出したわけです。
結果、戦艦大和は時代遅れとも言われるようになってしまったのです。
言葉は悪いのですが、ロマン枠とも言える戦艦大和ですが、他を圧倒する戦力であったので使い方によってはもっと活躍も出来たろうとも思います。
私も戦艦大和は大好きです。しかしその生い立ちや、性能から「もしも」で語られがちで、更には宇宙戦艦にまでなってしまった大和。
なんだかいまの時代にオーバーラップする気がするのは私だけでしょうか?
・日本80周期説
戦後80年経過する今年、経済大国と呼ばれた日本が劣化するには十分な時間だったのかもしれません。
そして奇妙な一致を見せるのが80年という期間です。
2025年の80年前が1945年で終戦の年。そして1945年からみて80年前は1865年。この年は江戸時代最後の年になります。
もっと遡れは色々あるかもですが、近代でこの一致、そして去年末から「風の時代」に本格的に入ったこと。これは何か意味があると思います。
・変化
当ブログでは「変化」ということを何度かお話しています。「個」の「変化」を中心に考えていましたが、
国という大きな環境も「変化」の時期を迎えているのでしょう。
ここのところの政治の不甲斐なさ。行政機関の理不尽さ。そして市民たる我々のモラルなど、枚挙にいとまがないのですが、嘆かわしいというか情けないというか…
世界はどんどん変わってきているのに、失われた30年で取り残された日本。
自ら有用と証明した航空攻撃で沈没してしまった戦艦大和。
なんだかダブって見えてしまうのは私だけでしょうか?
とは言え、明るい材料もあったりもしますが、それはまたの記事で。
最後までお読みいただきありがとうございます!