PTA風前の灯!?

こんにちは。

1952年の今日10月14日、「日本PTA全国協議会」の前身である「日本父母と先生全国協議会」が結成されました。つまり今日は「日本PTA全国協議会(日P)」の設立記念日なんですね。

現在の日Pは、不明瞭な会計や突然の会長解任に見える内紛など相次ぎ、これを嫌って傘下団体の脱退も相次いでいます。
私個人的には、そろそろ役目を終える時期に来ているのだろうと思います。

日本には明治時代に全国の学校が急速に整備された時期から学校を支援する「後援会」や「保護者会」、「母の会」などと呼ばれる任意組織が全国にありました。

第二次世界大戦後にGHQによる統治下で、アメリカ式のPTAを導入することとなったのです。

しかし各地のPTAは実態として、戦前からあった組織がそのまま看板を付け替えただけの組織が多かったそうですが、学校、地域とひとが変わらないので、必然的にそうなっていくわけです。

当時の文部省は、PTAの全国組織を結成させようと積極的に指導していきます。
しかしGHQの担当部局である「民間情報教育局(CIE)」は「いたずらに組織化するのは、却ってPTAの健全な発展を阻害する」という理由で時期尚早と見ていました。

当時のCIE担当官が伝えた言葉をWikipediaから引用します。
新しいPTAは古い後援会とほとんど変わっていない。(略)行政が、どんなレベルにしろPTAの連合体を後援することは避けなければならない。補助金も行政による統制もしてはならない(略)。PTAの目標に到達できず、民主的な手続きにも従っていないような満足のいかない地域のPTAグループが連合しても、満足のいかない連合体にしかならないだろう」

現在の日Pを言い当てるような、いやそのまま当てはまるようにも思えます。
前述のように、学校も地域とひとが変わらずにそのままPTAをやっている訳ですから、後援会などからPTAと呼び名が変わっても中身が変わる訳ではありません。
そしてその頂点たる日Pが「満足のいかない連合体にしかならない」のは至極当然と言える訳です。

そして本格的に導入されようとしている「学校運営協議会」コミュニティスクールという制度も同じで、地域の顔見知りによる運営となる訳です。
勿論メリットもあるし、コミュニティスクールはキチンと法で決まっている部分があるのでより整理されていくのですが、PTAは関連組織として相も変わらず残っていくようです。

コミュニティスクールも結局はひとがどう運用していくかによるのでしょうけど、「コミュニティスクールがあればPTAは要らないんじゃね?」となっていくかもしれません。

一番大切なのは「児童・生徒の健全な成長に資する」ことであり、そこを忘れてはいけませんね。
私も現役PTAとしては今年が最後。しかしこれからも関わっていくことになると思うので、「誰のためか」ということは忘れずにかかわっていきます。

最後までお読みいただきありがとうございます!