8月6日

こんにちは。

いまから79年前の8月6日(月曜日)午前8時15分、人類史上初の都市への核攻撃が行われてしまいました。
広島市への原子爆弾投下。この核攻撃により当時の広島市の人口約35万人の内、9~16万6千人が被爆から2~4ヶ月以内に死亡したとされます。
犠牲になられたかたがたに深い哀悼の誠を捧げます。

色々と議論のある広島、そして長崎への原子爆弾投下。私は明確な「アメリカによる実験」だと思っています。
「日本本土上陸作戦を行えば、アメリカ軍兵士およそ100万人の死傷者を見込まれる。また早期に日本を降伏させたのは原子爆弾投下に依るところが大きい」とアメリカは言います。アメリカ国民も凡そそういった認識だと思います。

しかし既に負け戦が確定的になっていた日本、当時のソ連経由で和平を模索していた日本、皇室維持を条件に降伏を迫れば日本は受け入れるだろうと判断していたアメリカ、そこに原子爆弾を投下しなくても早晩戦争は終結していたはずですし、当時からその議論もありました。

アメリカ自身が原子爆弾の効果や威力を知るために使った、戦後ソ連との対立が明確になってきている中での一種のデモンストレーションという意味なのだろうと思います。
やっぱりアメリカは当時からジャイアンさんなのですね。

今の感覚と当時の感覚では違いもあると思います。環境問題や人道に対する認識の差があることも解ります。それでも当時から原子爆弾の残虐性は際立っていましたし、アメリカ国内からの批判も強くあった訳です。
当時のアメリカ側の原子爆弾に対する批判をWikipediaから引用します。
〇ハーバート・フーバーさん(第31代アメリカ合衆国大統領)
「いかなる詭弁を用いようと、原爆投下の主目的が、戦闘員ではなく女子供老人などの非戦闘員の殺傷であったことを否定することはできない。そもそもアメリカは日本を挑発しなければ決して真珠湾を攻撃されることはなかっただろう。」

〇ドワイト・アイゼンハワーさん(欧州戦線連合軍総司令官 第34代アメリカ合衆国大統領)
「原爆投下は、米国兵士の命を救うためには全く必要のないものだった。我々は日本に原爆を投下する必要はなかった。」

〇ダグラス・マッカーサーさん(太平洋戦線連合軍総司令官)
「日本がソ連に和平仲介を頼んだと知った1945年6月、私は参謀達に、戦争は終わりだ、と告げた。ところがワシントンのトルーマン政権は突如日本に原爆を投下した。私は投下のニュースを聞いたとき激怒した。」

対米感情の良い(言い換えると言いなりになっている)日本に暮らしているとアメリカって同盟国であり無理難題を突き付けてくる兄貴的な立ち位置(なのか?)に思えて、さほど悪い感情は持たないと思います(私もそうです)
しかし当時の良識に照らしても「原子爆弾投下は不要だった」と言え、それを実施した意味は前述の通り「使ってみた」「ソ連への威嚇」という意味だと思います。

世界では親米・反米・中立と色々な国々があります。親米である日本から見ると、反米の国家の言い分が見えづらくもなりがちです。
しかし未だにアメリカさんはジャイアンさんなのです。本来であれば世界で唯一原子爆弾の被害に遭った日本はもっと怒っていいはずです。
戦後統治とそこからの親米化の成功例である現在の日本。しかしいい加減アメリカさんとも「是々非々」で議論すべきだと思います。

軍事的にも経済的にも思想的にも、日本を取り戻していきたいものです。

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