「食の安全保障」

こんにちは。

趣味であるジャム作りの一年のメインイベントとも言える「梅ジャム」。その材料である梅の収穫に行ってきました。
しかし今年は例年と全く違う状況でした…

・梅が無い!
とは言いすぎですが、実がとっても少ないのです。感覚的には半減以下と言っても良いと思います。
例年梅の木1本か2本で大体コンテナひとつ分(約30キロ)は収穫出来ました。
しかし今年は梅の木5本分くらいでコンテナひとつがやっとこ満タンになる程度…
更に実も小ぶりなのが多かったのです…

・記録的不作
NHKのニュースにもありました。過去10年のうちで一番と言われるほど全国的にも不作のようでお値段も上がっているようです。
これは今年の暖冬の影響があります。梅が開花する時期に暖かすぎて花が不完全なまま咲いてしまった。またおしべの成長も短いままで受粉がしにくくなったこと。
更には開花が早すぎてミツバチなど受粉に係わる昆虫の活動がまだ少なかったこともあるようです。

そんな中、小ぶりで状態は例年よりよくないとは言え30キロ確保出来たことはとてもありがたいことです!

・梅にも「みてくれ問題」
梅に斑点があったり、うっすらとすすけて見える場合があります。

これは両方ともありますね。

これはどこの畑にもいる細菌が悪さしたもので、黒星病とも呼ばれます。
病名は付いていますが、洗えば問題ないものです。
しかし、市販の梅はとってもきれいですよね?

参考画像 とってもきれい

これは細菌が悪さをしないように農薬を使っている訳です。
勿論、農薬全てが悪いとはいいませんが、もっとびっくりしたことがあります。
それはくすんだ(ススけた)場合、「次亜塩素酸ナトリウム」に漬けているとのことです!
梅農家あるあるらしいのですし、漬けて綺麗にした場合とそうでない場合では買取価格に差が出るようです。
これは農家の経営という意味では仕方ないことなのですが、知った時にはちょっとびっくりしました。

・みてくれ問題の本質
なんてサブタイトル付けましたが、単純に消費者が「どうせ買うならキレイな(揃った)農作物を」と思うのが原因です。
そりゃキレイで形の揃った商品のほうが見てくれは良いです。でもそのために農薬とか体に良くないものを使うのは本末転倒というか、やっぱり良くないことだと思います。
不揃いでも安心出来る食べ物のほうが良いに決まっています。少し前よりかはそんな意識も増えてきていると思いますが、価格に反映されてしまうのであれば、農家さんも使わざるを得ないですよね。

究極的には自分で作った農産物を食べるしかないのかもしれませんが、全ての農産物を自分で作るのは現実的とは言えないと思います。
いや、それすら「思い込み」かもしれませんね…食べ物の安全と自分たちの食べる分は自分たちで何とかする、いわば「食の安全保障」というのはこれからもっとクローズアップされていくと思います。

畑やろうかな?と思う今日この頃。

最後までお読み頂きありがとうございます!