亀をあがめよ(笑)

こんにちは。

5月23日は何かの記念日かと思ったら「世界亀の日」という聞いた事もない日でした。
アメリカの非営利団体「American Tortoise Rescue」が亀について知り、亀に敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間の手助けをする日として2000年に制定したそうです。

因みに「tortoise(トータス)」は主に陸上の「リクガメ」を、「turtle(タートル)」は海または水中の「ウミガメ」を意味するそうです。「世界亀の日」はトータスもタートルも保護しようという日だそうです。
「ミュータントタートルズ」はウミガメで「トータス松本さん」はリクガメということですね、わかります(笑)

現代の生物の中でもおよそ2億1千万年前に出現し「生きた化石」とも言われる。また確実な飼育記録として152年という(それ以上もあるようだが確認が取れている最長が152年)長寿であり、霊獣四神の「玄武」でもある亀さん。そりゃ敬意を払わなければなりませんね。

亀と言えば言葉の表現で「亀のように固い」「亀のようにのろい」と、その生態から言われますが前述の「玄武」ということで吉兆と言われます。概ね肯定的な亀さんなんですね。

また亀さんと言えば「うさぎとかめ」の寓話と「浦島太郎」の物語が代表的です。

・「うさぎとかめ」
うさぎとかめが競争して、侮って休んだうさぎが着実に歩みを進めるかめに負けるという物語。イソップ寓話にあるようですが、これはとても教訓的です。正に「毎日の習慣が将来の自分を作る」ということでしょう。

・「浦島太郎」
助けた亀さんに連れられて竜宮城に招かれる。帰ってみたら数百年経過していて開けてはならないと言われた玉手箱を開けたらお爺さんになってしまった。
これはなんの教訓なのでしょう??救われないお話ですよね。

1:助けたお礼に溺れすぎるなという教訓
人助けをして恩に着せたり、いつの間にかマウント取ってたり、ということを戒める教訓。うーん、あんまりしっくりこないけどひとの世には往々にして「助けてやった」と思う(言う)ひとがいますね。
助けられたひとは頭が上がりません。それを知ってか知らずかいつまでも言うひと。確かに居ますねぇ…

2:実は続きがある。
お爺さんになってしまった浦島太郎は老衰で亡くなってしまうけど鶴になって、亀であった乙姫さまと一緒になるという続きのお話があるとも言われています。
これだと浦島さんも救いがありますね。物語としてもめでたしめでたし。
1の教訓を汲んで最後はハッピーエンドというので良いのかも知れません。

3:そもそも教訓など無い。
寓話や説話などには教訓も意味もないことがあったりしますし、残酷な内容もあったりします。
教育的に子供向けにアレンジされたところもあるでしょう。しかし実話が元ネタであれば、なにも勧善懲悪だったり綺麗なお話ばかりではない筈です。
ドロドロの人間関係、残酷で救いのない実話から物語、寓話として残っているのであれば教訓や意味は後付けなのでしょう。

話は変わり時代に取り残された状態のことを「浦島太郎状態」とか「浦島状態」などと表現することがあります。
また話は一気に変わるけど「ウラシマ効果」と呼ばれるものがあります。これは光の速度に近い速度で運動している系の時間の進みは、静止している観測者に比べて遅くなる現象のことです。
例えば光の速度の99%で飛行する宇宙船があったとします。その宇宙船に乗っているひとの時間は、宇宙船を外から見ているひとの時間より1/7遅く進むので、宇宙船が地球に帰ってくると7倍の時間が経過しているということです。

「浦島太郎状態」や「ウラシマ効果」は正に竜宮城から帰ってきた浦島太郎さんが感じたことそのままで、元ネタで言えば「浦島太郎」の物語が先です。
しかしこの記事書きながら思ったことは、しっくりすぎてまるで「浦島太郎状態」、「ウラシマ効果」という言葉を生み出すための「浦島太郎」の物語があったのでは?と思ってしまいます。(そんな訳ないのは解ってます 笑)

ミドリガメと言われる「ミシシッピアカミミガメ」や某テレビ番組で外来種として忌み嫌われる「カミツキガメ」なんかも30年から50年生きると言われています。
生態系を乱すのは困りものですが元を質せば全て人間の都合しかありません。彼らには非はありません。
外来種の問題は長くなるのでまた別記事にしようかと思います。

時間の物語
うさぎとかめにも到着を競う「時間」というファクターがあります。浦島太郎の物語は正に時間のお話です。
それだけ亀さんは長生きする、長い時間を見ているということなのでしょう。私より年上の亀も居るはずですしもしかしたらその辺に「玄武」もいるかもしれません(笑)
これからは亀さんにも敬意を払って行こうかと思います。なので「さん付け」です(笑)

最後までお読み頂きありがとうございます!