こんにちは。
私の住む千葉県市原市は日中は良い天気でしたが、夕方にかけて急激に悪化して雷まで鳴ってきました。おまけに雪まで降ってきて…
しかし雷って怖いですよね。そんな身近だけどとっても怖い雷についての豆知識集です。
1:そもそも雷ってなに?
雷(かみなり、いかずち)とは、雲と雲との間、あるいは雲と地上との間の放電によって、光と音を発生する自然現象のこと(wikipediaから引用)
一回の放電で数万から数十万アンペア、電圧は1億から10億ボルト!家庭用コンセントが100ボルトですからドリフの雷様とは比べようもないエネルギーですね。
2:雷が「落ちる」?
簡単に言うと雷雲の中でプラス電荷を持つ正イオンが雲の上方に溜まり、マイナス電荷を持つ電子が雲の下方に分離します。
雲の中で稲光が光っている(下方のマイナスから上方のプラスに稲光が走る)うちはいいのですが雲が低くなってきて地面に近づいてくると、地面はプラスを帯びているのでそちらに稲光が引かれていきます。
そして限界を超えると雲の下方のマイナスとプラスを帯びている地面との間に稲光が発生して落雷となります。
しかし雲下方のマイナスから地面のプラスに繋がる瞬間に(地面と接する20~200メートルくらい上空)に地面から迎えるように放電が伸びます。
雲からの放電と地面からの放電が繋がり一気に大電流が流れて落雷となります。なので雷は「落ちる」というより「繋がる」というのが現象としては正しい表現だったりするのかな。まぁ「落雷」のほうがイメージしやすいし一瞬なのでなんと表現しても良いのでしょうけどね。
3:あの音の正体は?
ピカッと光った後にドーン!と時には衝撃と共に大音響が発生しますよね、ホントおへそ持ってかれそうになります。あの音はなんで発生するのでしょうか?
あれは雷が地面に落ちて衝突したときの音ではなくて「衝撃波」なのです。雷が落ちるときに発生する熱量は局所的に2~3万℃!になります(因みに太陽の表面温度はおよそ6000℃)
その膨大な熱で周囲の空気が熱せられて急激に膨張し、その膨張するスピードが音速を超えたときの衝撃波なのです!
4:雷に当たってしまう確率
およそ100万分の1、0.0012%。因みに日本で80年間宝くじを買い続けて1等が当たる確率が0.00797%(笑)宝くじに当たるよりは可能性が低いようです。
とは言え日本では年間平均20人、そのうち亡くなった人は約13人なので致死率は70%とかなり高いです。
5:世界一落雷に遭った人
アメリカのロイ・サリヴァンさんという方でなんと7回も落雷に遭って(それだけでもとんでもなくありえない凄い確率ですが)生還しています。ギネスブックにも載っている方ですが国立公園の監視員という仕事柄落雷に遭いやすいのだったと思います。
19983年に71歳で亡くなったのですが死因は「自殺」。片思いの恋で取り乱していたとのこと(まじかよ…)因みに存命中は「人間避雷針」と呼ばれていたそうです。
そんな落雷から身を守るにはどのような行動が良いのでしょう?
①落雷予報
かつては雷予報は困難でした。しかし2010年から気象庁は局地的な落雷の予報を出せるようになりました。
もっとも確実な予防策は落雷の予報が出たら屋内に避難することが一番です。
②屋外に居る場合は?
雷光(光)と雷鳴(音)は大気中に伝わるスピードが全く違います。(光は秒速30万キロ。音は15℃の大気温でおよそ340メートルです)
雷雲からおよそ10キロ離れた場所でも落雷する可能性があり、雷鳴もだいたい10キロくらいまで聞こえます。つまり光は一瞬ですが音は10キロだとおよそ30秒遅れて聞こえます。
なので雷光が見えたらすぐに安全なコンクリートの建物、または自動車の中に避難することが大切です。(自動車に雷が落ちてもタイヤを伝って地面に電流は逃げるので安全と言われています。ただし車体の金属部分や濡れた窓ガラスなどに触れていると感電する可能性があります)
「高い木などの影に居れば大丈夫」のような話が以前にはありました。しかし今では側撃をもらう可能性が高く却って危険です。もし高い木や電柱しかない場合は「見上げて45度以上の角度、4~20メートルくらいの高さの根本から4メートル程度離れたところ」または「電線の直下」が比較的安全な圏内と言われています。
③屋外での最終手段「雷しゃがみ」
・なるべく低い姿勢でしゃがむ
・爆音から鼓膜を守るため耳をふさぐ
・足を揃えつま先立ちにする(接地面を少なくする)
NHKから頂きました。しかしこの体勢はキツイ…なので早めに避難しましょうね。
④金属製品は捨てる?
人体は同じ高さの金属製の像と同じくらいに雷を誘引すると言われています。なのでアクセサリー程度の金属製品は外しても意味はありません。
しかし高いところに落ちやすくなります。傘や釣り竿、ゴルフクラブなどを振り上げるのは危険です。
⑤万が一落雷に遭ってしまったら…
落雷での死因は心肺停止です。現場で直ぐに心肺蘇生法を行うことで生存する可能性が残されています。開始は早ければ早いほど可能性も高くなります。勿論心肺蘇生法を事前に習得しておく必要もありますしそもそも落雷に遭う・遭った人の近くにいる確率はかなり低いのですが、知っていて損はないと思われます。
落雷による火傷症状もあるようですが、それよりなにより心肺停止は一刻を争う事態なので火傷の治療は後回しでも良いと思います。
雷についての豆知識をまとめてみました。調べていて2~3万℃になるというのは驚きでしたね。
まぁたまたま雷が鳴ったおかげ(?)でネタになりましたが(笑)注意喚起するなら初夏から夏にかけての記事でしたかね(笑)
最後までお読みいただきありがとうございます。