金縛り

こんにちは。

中学生から二十歳前後まで、「金縛り」に頻繁に襲われていました。
って書くとオカルト的にも聞こえますが、体験上金縛りは単に「身体が寝ていて、脳みそだけ起きている」状態であると理解しています。
また思春期に遭いやすいらしく、中二病真っ盛りの当時では「おお!金縛りに遭った!」なんて友達に自慢気に話してましたね(笑)

昼寝をしたり、逆にめちゃくちゃ疲れている日の夜に寝ようとすると、寝入りばなに「金縛り」に遭いました。
よく言われるように、まず「キーン」という音が聞こえてきます。
この時点で無理やり身体を動かすと金縛りを避けることが出来ます。つまり身体も脳も「起きる」のです。
だけどこの時に身体を動かすのがめちゃくちゃしんどい…なんて思ってると身体が動かなくなる。「金縛り期」の到来です。
大体数分経つと身体が動きます。身体も脳も起きる訳です。気が付くと寝てしまっていることもありましたが。

初めて金縛りに遭った時はそれはそれは焦りました…霊的な何かに襲われたのか?なんて本気で考えていました。
しかしあまりに頻発するので仕舞いには慣れて、「キーン」という音が聞こえたときに身体を動かすと避けられる、などを試すことが出来るようになりました。

一度だけ、金縛りに遭っている時に目の前のイスに黒い影が見えたことがあります。これにはビビった…
だけどその影が次第に見慣れたひとの顔になっていきます。当時通っていた高校の同級生である石橋くんでした(笑)
「なんで石橋がここに居るんだろう?」と思ったのですが身体は動きません。コイツが金縛りの元凶かと本気で考えました(笑)
次第に身体も動き始め、石橋くんも気が付けばいません。そりゃそうですよね、初めから居ないのですから(笑)

単に脳みそが黒い影を見た気がして、その影に意味づけをしただけなのでしょう。しかしながら何で石橋くんが登場したのかはいまだに謎ですが(笑)

そう、脳みそはチョロいのです。騙されやすいし何でも脳みそに都合よく解釈してしまうのでしょう。
そういった意味では、脳みそは私より「怖がり」なのでしょう(笑)

それからも金縛りには頻繁に遭いました。ひとの気配を感じたりもしましたがそれ以上の謎的現象も無く、しまいには金縛りにかかってる最中「ああ、またか。めんどくさいなぁ…」と思ってそのままにしてたら気が付いたら寝てたこともある(笑)。
脳も私もチョロいんですね(笑)

覚醒している、つまり起きている時に金縛りには遭ったことはありません。ひとによっては極度の緊張から思考も身体も止まってしまう金縛り状態に陥ることはあるかもしれません。
アニメやコミックの「麻痺」的な能力で金縛りに遭うことは現実では考えられないと思います。

なので睡眠時に遭いやすい「金縛り」は極度に恐れる必要もありません。私が身をもって体験して安全性を確認しています(多分 笑)

この歳(54歳)になると金縛りにも遭わなくなってしまいました。これはこれで少し寂しいのですがね(笑)

最後までお読みいただきありがとうございます!