こんにちは。
今日はボジョレーヌーヴォーの解禁日。と言っても私はワインをあまり嗜みませんが…有れば勿論飲みます(笑)が、今のところ買って飲むつもりはありません…
通ぶって「初物は縁起を担いでるだけで、美味しい訳ではない」と無粋なことは言いませんが、世間で流行っているとどうしても懐疑的に見てしまう癖があります。
とは言え、縁起物的な扱いなので例えば誰かに差し入れする時には解りやすいので、買い求めることはあるかもしれません。(どっちだよ 笑)
さて、ボジョレーヌーヴォーと言えば毎年のキャッチコピーが話題になります。
大げさとも言えるキャッチコピーなのですが、これには2種類あるのはご存知でしょうか??
1:ボジョレーワイン委員会による品質評価
フランスのボジョレーワイン委員会によるブドウの品質評価にもとづき、フランス食品振興会の公式見解を翻訳したもの。
言わば本家の公式見解です。
2:販売業者が独自に決めたキャッチコピー
公式見解を元に、販売業者が独自に決めたもの。
これは本家と比べて大げさな表現、毎年前年を超えているような表現になりがちです。
過去のキャッチコピーを公式と販売業者で比べてみましょう。
公式見解
- 2003年「並外れて素晴らしい年」
- 2004年「生産者の実力が表れる年」
- 2005年「59年や64年、76年のように偉大な年の一つ」
- 2006年「とてもうまくいった年」
- 2007年「果実味が豊かでエレガント」
- 2008年「フルーツ、フルーツ、フルーツ」
- 2009年「数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年」
- 2010年「果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた」
- 2011年「3年連続で、偉大な品質となった」
- 2012年「心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた」
- 2013年「繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ」
- 2014年「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」
- 2015年「記憶に残る素晴らしい出来栄え」
販売業者
- 2003年「110年ぶりの当たり年」
- 2004年「香りが強く中々の出来栄え」
- 2005年「タフな03年とはまた違い、本来の軽さを備え、これぞ『ザ・ヌーボー』」
- 2006年「今も語り継がれる76年や05年に近い出来」
- 2007年「柔らかく果実味豊かで上質な味わい」
- 2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
- 2009年「過去最高と言われた05年に匹敵する50年に一度の出来」
- 2010年「2009年と同等の出来」
- 2011年「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」
- 2012年「偉大な繊細さと複雑な香りを持ち合わせ、心地よく、よく熟すことができて健全」
- 2013年「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
- 2014年「太陽に恵まれ、グラスに注ぐとラズベリーのような香りがあふれる、果実味豊かな味わい」
- 2015年「過去にグレートヴィンテージと言われた2009年を思い起こさせます」
うん、これは大げさと言われても仕方がないですね(笑)年々高評価になってきている…
勿論、毎年のプロモーションという意味もあるかと思いますが、実は実際に年々「美味しく」なっているようです。
・温暖化
ここでも温暖化です。温暖化の影響でブドウが早くに完熟してくるようになって、結果的に良質なワイン産地が増えてきたことが大きな理由。
負のイメージが強い温暖化は、フランスのワインには良い影響があるという訳です。
温暖化は世界的な問題。一部には良い側面があっても、しわは必ず何処かに寄せられます。
人類は厳しい自然の中で生き抜くために、コミュニティを作ってきました。
コミュニティの発展と技術の進歩、つまり人類の進歩が環境を狂わせ、結果温暖化をはじめとする気候変動を引き起こしている、全部が全部という訳ではないにしても、そう言えるでしょう。
しかし二酸化炭素を排出しない文明に戻れば良いという訳にもいかないのです。手に入れたものはそう簡単には手放せないでしょう。
何かの本に書いてありましたが、「科学技術に裏打ちされた江戸時代付近の文明が理想的」と言った方がいらっしゃいます(誰だか失念…)
これからの社会のひとつの指針かもしれません。
昨日から本格的に始まった「風の時代」に符号するところがあるような気がします。
時代も変わり、より良い方向に人類が進んで行くことを願います。
そして、我々個人も、「変化」していかなければなりませんね。
「ボジョレー・ヌーヴォー」と「温暖化」をくっつけたらまたしても説教臭い記事になっちまった(笑)
そんな荒井は平常運転です(笑)
最後までお読みいただきありがとうございます!