こんにちは。
今日は「中秋の名月」月見をして月を愛でる習慣が古くからあります。「月見酒」から「月見団子」にススキなどを飾り付ける「月見飾り」、ファーストフードチェーンでは「月見バーガー」など「お月見」に関連する商品も売られて、お月見は盛り上がりますよね。
満月(厳密には満月は明日18日)を見ながら一杯なんて風流だねぇと思っていたら、「お月見」の習慣があるのは、日本や中国、韓国、台湾、ベトナムなどアジア圏ぐらいだそうです。
英語圏では例えば9月の月は「Cone Moon」コーン(とうもろこし)の収穫時期なのでそう呼ばれているようです。
余談ですが、昔アメリカで在米日本人が満月が綺麗だったので月見をしていたところ、警察官に「何しているんだ?」と聞かれ、「月見をしている」と答えても理解されず、挙句ギャングじゃないのか?みたいな騒ぎになったこともあったようです。(詳しくはこちらから)
アジア圏の精神的な文化と、アメリカの物質的な文化はそれぞれ理解されにくいということだと思います。
話は変わってこんな身近な「月」ですが、距離的には我々人間のスケールで見ると実はそんなに身近でもないのです。
月までの距離は時期によっても変わってきますが、およそ38万4千キロメートルです。これはどのくらいの距離感かというと、
・徒歩(時速5キロ)で不眠不休で行ったとして、38万4千キロ÷5=7680時間=3200日=8.77年
・自動車(時速100キロ)で行くと、38万4千キロ÷100=3840時間=160日
・新幹線(時速300キロ)で行くと、38万4千キロ÷300=1280時間=53.3日
・旅客機(時速900キロ)で行くと、38万4千キロ÷900=426.7時間=17.8日
で到着する計算となります。
現実的ではないにしてもなんだか以外に近く感じませんか?
しかし38万4千キロっておよそ地球10周分の距離です。写真で見るとこんな感じです。
遠いんだか近いんだか…
地球以外の天体で人類が到達したのは今のところ「月」だけです。それだけでも莫大な予算と人員、頭脳を結集しての到達。
因みにアポロ宇宙船は、3日と4時間で月に到着しました。秒速10.9キロ、マッハ23という殺せんせいー以上のスピードでも3日以上かかったのです。
視点の違いで、人類の視点では一番近い天体である「月」ですら遠いのです。光の速度でも約10秒かかる計算ですからね。
でも「宇宙」という視点ではほんのおとなりさん。だって億光年のオーダーで宇宙は広がっている訳ですから、38万4千キロ、10光秒なんて誤差みたいなものです。
人類視点と宇宙視点は乖離がありすぎですが地球人のなかでも、アジア圏の月見とそれを理解されにくいアメリカというそれぞれの視点、文化の違いがある訳です。そりゃ衝突も起こる訳だ。
願わくば人類みんながその「違い」を尊重出来るような世の中になって欲しいものです。
そんな願いをかけて今夜は「お月見」しようっと!(勿論、月見で一杯 笑)
最後までお読み頂きありがとうございます!