いただきます。ごちそうさまでした。

こんにちは。

8月29日は「焼き肉の日」語呂合わせそのまんまの日です(笑)

焼き肉というと鉄板や写真のように網で肉を焼いて食べるスタイルが一般的で、これは日本風にアレンジされた朝鮮料理と言われています。
しかし「日本人の食肉は歴史が浅い」と言われますが、どうなんでしょう?

縄文時代は狩猟の時代です。野生の獣を捕まえて食べていたのです。日本の獣肉習慣は旧石器時代まで遡ります。なので日本人は昔から肉食でした。以上。ではありません(笑)

仏教が伝来した頃から主に貴族など上流階級では禁忌とされてきました。でも一般庶民の間では普通に食べられていたそうです。

江戸時代まで下ると建前としての禁忌は守られていましたが、五代将軍徳川綱吉の「生類憐みの令」により禁忌はピークとなり、生類憐みの令が廃止された後も、例えばイノシシ肉を「山くじら」と称してた例をみても肉食は依然として禁忌であったようです。

明治になると牛肉を食べることが文明開化の象徴と考えられ、牛鍋やすきやきなどが流行。明治政府も健康増進から肉食推奨のキャンペーンを大々的に展開しました。

そう考えると、食文化としてに肉食はやっぱり日本にはさほどの歴史はないのでしょう。

話は変わって私はベジタリアンでもなんでもなく、肉でも野菜でも美味しく頂けるものは美味しく頂く派(どんな派だ?)です。
世の中にはそのひとの好き嫌いだけでなく、主義や宗教上、健康上の理由で食べられない(食べてはいけない)食材がありますし、それを否定する気は毛頭ありません。
人類は他の生物の「命」を頂いて生きている訳です(動物でも植物でも魚介類でも命には変わりありません)
そう「頂いている」のです。

・いただきます
日本にはご飯を食べる前に「いただきます」と言う素晴らしい習慣があります。
「いただきます」には2つ意味があり、ひとつは「料理を作ってくれたひと、配膳をしてくれたひと、野菜を作ってくれたひと、魚を捕ってくれたひとなど、料理に携わってくれたひとたちへの感謝の意味です。
そしてもうひとつは、食材への感謝です。肉や魚はもちろん、野菜や果物にも命が宿ります。感謝を込めてそれぞれの食材を「いただきます」という意味ですね。
因みにこういった考えかたでの「いただきます」は日本特有と言われています。英語だと簡単に「Let`s eat」(食べましょう)という言葉になります。

・ごちそうさまでした
食べ終わったら「ごちそうさまでした」
ごちそうさまとは漢字で「御馳走様」と書きます。「馳走」とは食材を求めて走り回ること。昔は今と違って冷蔵庫もスーパーマーケットもなかったので食材を揃えることは大変なことでした。
文字通り走り回って集めた食材で料理を作ってくれたのです。なので「御馳走様」。いろいろと大変な思いをして食事を作ってくれたかたへの感謝の言葉です。

今日は焼肉屋さんだけでなくステーキ屋さんなどでも「焼き肉の日」にちなんでキャンペーンをしていると思います。
昔より食材の流通も、保存も、販売も、加工・調理も格段に便利になりました。とは言えそこにはひとの労力が必ずかかっています。なのでおうちごはんは当然として、外で食べる時にも「いただきます」「ごちそうさまでした」は欠かせないと思います。
感謝。

最後までお読み頂きありがとうございます!