こんにちは。
1989年6月4日、中華人民共和国・北京市にある天安門広場に民主化を求めて集結していたデモ隊に対し、
軍隊が実力行使し、多数の死傷者を出した事件が起きました。
ざっくり言うと、改革派指導者であった胡耀邦さんの死(1989年4月15日)への追悼活動から学生による民主化要求運動が広がり、天安門広場に集まった大勢のひとたちを武力で鎮圧した事件です。
旧ソ連のゴルバチョフ書記長が進めた「ペレストロイカ」(再構築)と「グラスノスチ」(情報公開)。
当時10代後半だった私にとって世界情勢を今の分別では語れませんが「時代が変わってきている」ということを肌で感じていました。
そんな国際情勢下で中国の学生による民主化要請運動を見て「中国も民主化するのか」と感じていました。
しかし当時の中国政府は武力鎮圧という最悪の解決方法で事態を治める選択をします。
中国国内ではいまだに「天安門事件」という検索ワードは当局によって遮断されてしまう。
また6月4日前後に天安門広場で写真撮影をする外国人記者にはそれとなく妨害が入るなど、禁句となっているようです。
ことのおこりや推移は兎も角、国家が国民を弑逆する行為は全く容認されません。
また事件当時、鄧小平は「20万人ぐらいの血の犠牲はかまわない。中国では100万人といえども小さな数にすぎない」
と述べたとされ(切り取りもあろうかと思いますが)、感覚がやっぱり中国なんだなと感じてしまいます。
・国家というシステム
「風の時代」「個の時代」に変わっていると当ブログでも折に触れて発信しています。
この時代に当時の天安門事件のような武力鎮圧なんて流石に出来ないと思います。
でもロシアのウクライナ侵攻もそうですが、何が起こるか判らない国際情勢。
国民を守るべき作られたシステムである国家という装置によってひとが弑逆されていく…
幾度となく歴史で繰り返されてきたのですが、そろそろ終わらせる時期に来ているのだろうと思います。
それには国家というシステムを変えるのも必要かもしれませんが、先ずは「個人」が少しずつでも変わっていかなければならないと思います。
とはいえ昨今のニュースを見ていると…まだまだ時間は掛かりそうに感じます。
1989年と言えば11月にベルリンの壁も崩壊します。そんな激動の時代から我々人類は未だに変わっていないようにも感じます。
話は変わって、先日能登半島地震復興チャリティで布袋さんと吉川さんの伝説のユニット「COMPLEX」が
東日本大震災復興から再度結成されて「日本一心」と銘打ってチャリティライブを開催しました。
私はチケット取れなかったのですが…素晴らしい取り組みです。なんたって両名ともカッコいいですよね!
実は私、吉川晃司ファンなんですよ(笑)
そのCOMPLEXのセカンドアルバムである「ROMANTIC 1990」。タイトル通り1990年にリリースされました。
天安門事件やベルリンの壁崩壊からインスパイアされた世紀末・1990年代幕開けを意識したコンセプトアルバムとなっています。
収録されている曲は全て良いのですが、ラストの「After the Rain(朱いChina)」という曲は正に「天安門事件」を歌っている素晴らしい曲です。
歌詞を載せては問題ありそうですが、この曲の一部で締めさせて頂きます。
「吹き荒れる時の嵐追い風にまとって 奇跡を起こすのさ残された勇気で」
最後までお読み頂きありがとうございます!