皮膚呼吸出来ないとどうなる!?

こんにちは。

今日5月9日は「呼吸の日」。これまた直球な語呂合わせですね(笑)
以前の記事「深呼吸しましょう」で深呼吸はとっても簡単で効果の高いストレス解消方法とご紹介しました。実際やってみれば判りますが、とってもリラックス出来ます!

ひとが行う「呼吸」には細胞単位で行われる「内呼吸」と肺で呼吸する「外呼吸」とあるのですが相称して「呼吸」で間違いなさそうです。
それに加えて「皮膚呼吸」という呼吸があります。文字通り皮膚から酸素を吸収して二酸化炭素を吐き出す呼吸です。
皮膚の表面から深くて0.4mmくらいまでが皮膚呼吸で酸素を賄っているようです。

都市伝説的に語られる「ひとは皮膚呼吸出来なくなると命に関わる」という説をご存知ですか?皮膚を何かしらの方法で密閉することによって皮膚呼吸を出来なくすると死んでしまうという説です。

結論から言うと「問題ありません」。以上(笑)
例えば体重70キロのひとが肺からガス交換するためには最大70㎡必要とされて実際に肺の表面積はそれだけあります。
対して皮膚の表面積はおよそ1.4㎡しかありません。完全に置き換えることは不可能なのです。また肺呼吸の0.4%程度しか皮膚呼吸の割合は無いのでたとえ皮膚呼吸が出来なくなっても問題ないのです。

昔の文献に「全身に漆を塗ると皮膚呼吸が止まり死に至る」という記載があったり、またパフォーマンスなどで金粉を全身に塗るのは皮膚呼吸が出来なくなるから短時間にすべしという俗説もあります。
漆を塗ったら皮膚呼吸以前に皮膚自体がおかしくなりそうですし、金粉の粒子より酸素の原子のほうが圧倒的に小さいので皮膚呼吸を阻害されるようなことは無いのです。どちらかと言うと俗説の元になった漆や金粉などで皮膚呼吸が阻害されるというより、熱中症になってしまったりアレルギーが出たりで命に関わる事態になったのを「皮膚呼吸が出来なくなったから」と解釈してしまったようです。

俗説はともかくとして、ひとが先ず第一に必要なものは「酸素」なのは間違いありません。一日およそ2万回もすると言われる「呼吸」です。ここらで一度「深呼吸」してリラックスしませんか?

最後までお読み頂きありがとうございます!