災害時の「バイアス」

こんにちは。

昨日は3月11日。13年前に東日本大震災が起きた日であります。
ちょうど日にちが重なったので昨日の記事は中学校卒業式の記事としましたが、今日は改めて「災害時のバイアス」について書いてみます。

1:そもそも「バイアス」とは?
直訳すると「先入観」「偏見」などといった意味になります。「バイアスがかかってる」などと使われたりします。

2:災害時のバイアス
・正常性バイアス
災害発生時などに変化があっても「日常の範囲内」と判断してしまう心理状態です。地震が起きても「どうせすぐに収まるだろう」と思ってしまうことなどが当てはまります。
・同化性バイアス
異常と感じたことを日常に溶け込ませてしまうことで、危険発見が遅れてしまう傾向のことです。
・同調性バイアス
集団の中にいるとついつい周りと同じ行動をとってしまうことです。

上記バイアスは心理的な防御反応とも言われています。
正常化バイアス→日常の範囲内と判断することによって心理的負担を減らそうとする働き
同化性バイアス→危機を日常風景に溶け込ませることによって心理的負担を減らそうとする働き
同調性バイアス→みんなに合わせて行動する(協調性)心理的働き

どれも平常時ならさほど問題にならない、寧ろ自分の心理的負担を軽減する(しようとする)働きです。所謂「これくらいなら大丈夫」という心理です。
しかし災害時には遅れに繋がり最悪生命に係わる事態となってしまうこととなります。

3:「バイアス」への対応は?
・「知る」
正常性でも同化性でも同調性でも、そういった「バイアス」があることを先ず知ることが大切です。

・「行動を決めておく」
我が家のかみさんは強めの地震が起きたら「部屋のドアを開ける」ということを徹底しています。これは万が一の時の脱出口を確保する意味ですが、なんともなければ閉めればいいだけですので、とってもいい習慣だと思っています。

・「行動する」
予め行動することを決めたらその通りに「行動する」ついつい面倒に思ったりしますが行動することによって「習慣化」します。
ひとが多いところでは周りの目も気になったりしますが、例えば街中であればとりあえず屋内に入るとか決めておいて「行動する」ようにすると良いかと思います。

「こういう時は、臆病なくらいで丁度いいのよね」とはアニメのガンダムに出てくるカイ・シデンのセリフですが、いざという時には臆病なくらいがちょうど良いのかも知れません。

最後までお読み頂きありがとうございます!