こんにちは。
今日は近隣の小学校運動会が行われ、PTA顧問を務めさせて頂いている小学校にお手伝いに伺いました。
千葉県市原市は快晴で、気温は27℃まで上昇。開催前に「熱中症指数が基準を超えたら途中で中止もありえます」といったアナウンスがありました。
暑かったのですが幸いにして途中で中止となることもなく、無事運動会は終了することが出来ました。
雨天で運動会の中止・延期と言うのは判りますが、晴天で暑すぎて中止・延期というのはどうにもやりきれませんね。
しかし昨年は「12万年ぶりの暑さ」というインパクト満点の字面で表現された酷暑。その対応から「熱中症対策」は今年も万全に!ということなのであろう。
さてここで「熱中症指数」という言葉が出てきました。「暑さ指数」とも言われる指標のことです。
これは「湿球黒球温度」(Wet-Bulb Globe Temperature WBGT)のことで1954年にアメリカ海兵隊の訓練所で熱中症のリスクを判断するために開発された指標です。単位は℃で表されます。
これは以下の計算式で求められます。
熱中症指数(WBGT)の算出方法
・屋外の場合:WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
・屋内の場合:WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
湿球温度とは湿度、黒球温度とは輻射熱、乾球温度とは普通の温度と考えれば宜しいかと思います。
湿度に0.7の係数がかかっている、つまり湿度を大きく捉えた指数となります。
湿度が高いと汗がかきにくくなり体温調節がうまく出来なくなってくる=熱中症になりやすくなるといった指数ですね。よく出来ています。
日常生活と運動時で指針が変わってくるのですが、どちらもWBGT31℃を超えると熱中症の危険性が飛躍的に高くなりますということです。
小学生は7歳の1年生から12歳の6年生で身体の大きさも耐性も全く違うので注意が必要です。小学校の先生がたはホントご苦労されていると思います。
世間で言われる気候変動というワード。夏になるとより実感できるほど以前より暑くなってきています。
CO2削減や再生可能エネルギーの利用などこれ以上の温暖化を防ぐ(若しくは遅滞させる)ということは重要な取り組みだと思います。個人でも出来ることはあります。
その上で、既に暑いのですからよく言われる「水分補給」「塩分補給」、そしてWBGTという明確な数値(測定誤差もあろうかと思いますが)で判別出来るというのはいいことだと思います。
「WBGTが31℃を超えましたので運動会は中止とします」となると、やるせないとは思いますが判断材料として数値で示せれば納得は出来なくても説得の材料にはなります。
勿論私個人的にも「少しくらいいいじゃん!」とか思いますが、もう世の中そんな価値観ではなくなってきているのだろうと思います。
困った気候と世の中になったようにも思いますが、命には代えられません。
今年の夏も暑くなると思います。みなさん熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
最後までお読み頂きありがとうございます!