第五福竜丸と変わらないアメリカ

こんにちは。

1954年3月1日、ビキニ環礁で行われたアメリカの「ブラボー実験」、つまり水素爆弾の実験により、危険指定区域外で操業していた「第五福竜丸」が被ばくしてしまいました。
これは、アメリカの計算見積のおよそ2.5倍の威力があったため、危険指定区域外にも被害が及んでしまったためと言われています。
被害に遭われたかたがたに哀悼の誠を捧げます。

当時はまだ主権回復から日も経っていなく、アメリカの援助無しでは経済復興もままならない日本と、
原水爆への批判が日本国内で盛り上がることを好ましく思わないアメリカの思惑で、今現在までアメリカは亡くなったかたの死因との因果関係を認めていないどころか、明確な謝罪もありません。
しかし原水爆実験への反発、更には反米感情が盛り上がることを恐れたアメリカにより、補償は迅速かつ手厚くされたようです。

・変わらないアメリカ
昨日、アメリカのトランプ大統領と、ウクライナのゼレンスキー大統領の会談がホワイトハウスで行われました。
しかし決裂してしまい、会談後に発表される筈だった共同宣言も見送られました。

アメリカもウクライナもそれぞれの言い分があるとは思います。
国益を第一に考え、言わば遠い国の戦争でしかないアメリカの理屈も解らなくはないのですが、
そもそも核兵器を手放すことで安全を保障するとしたブタペスト覚書を、当事者であるロシアが破ったのは明白。
今更世界の警察をアメリカには期待しませんが、間違ったメッセージになってしまうこの会談の決裂。

国益を冷徹に優先するアメリカの本質は変わらずジャイアンのままなのでしょう。

・他人事ではない日本
ウクライナに攻め入る前にロシアは、日本に攻め入ることを検討していたと言われています。
もしそうなっていたら?いや、ロシアではなく中国に攻め入られたら?
日本単体では対処しきれないか、長くはもたないことと思います。
その為のアメリカとの安全保障条約なのですが、今のウクライナと同じ状況にならないと言えるのでしょうか?

戦争を肯定する気は全くありません。
しかし、戦争が外交のひとつの手段であるのならば、日本も「普通の国」になるべきと強く思います。
戦後80年を今年迎えます。
そういった議論が盛り上がることを願います。

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