白いクルマと赤いクルマが違法だった時代!?「想いは国を動かす」

こんにちは。

クルマを買う時に何にこだわります?
荒井は拘りがあまりなく、エアコンが効いてパワステが付いていれば殆ど問題ありません(笑)

クルマは道具です。なので使い方にあったクルマを先ずは選ばれると思います。
そりゃそうですよね、畑仕事に使いたいのにセダンのクルマを買うひとはあまり見かけないですよね(笑)やっぱり畑仕事にはトラック(軽トラ)ですかね。

仕事で使うのか?通勤で使うのか?家族で出かけるために使うのか?
セダン?ワゴン車?ミニバン?軽?など、先ずは大まかな車種を決めると思います。

それからどのメーカーのなんという車種にするのか?考えると思います。
ミニバンや流行のSUVなんて、沢山のメーカーから沢山の車種がリリースされていて、ホント迷うと思います。
あちこちのクルマ屋さんを巡って、デザインや内装を確認してみたり…
「このクルマでどんなことしよう?」と妄想している、クルマ購入するサイクルで一番幸せな時だと思います(笑)

この辺りで重要になってくるのが「色」。
クルマの色はもしかしたら車種より第一印象を決める重要なファクターだと思います。
因みにクルマの色の人気順は、
1位:ホワイト
2位:ブラック
3位:シルバー
この順番は多少の変動はあっても殆ど不動のトップ3だそうです。
この3色なら確かにハズレはありませんよね。また将来的に買い換える時の下取り価格もこの3色ならそんなに下がらないという思惑もあったりします。

またスポーツカーをイメージすると真っ先に思いつく色は?と聞かれたら、多くのひとが「赤」をイメージすると思います。
スポーツカーと言えばフェラーリ。フェラーリと言えば「赤」。
フェラーリ創設者のエンツォ・フェラーリさんが「子どもにクルマの絵を描かせたら、間違いなく赤いクルマを描くでしょう」と言ったのは有名な話。
裏を返すとフェラーリのレーシングレッドである「Rosso Corsa」(ロッソ・コルサ)はフェラーリの代名詞。そしてスポーツカーと言えばフェラーリという絶大な自信からの発言でしょう。

そんな「赤」と、人気1位の「白」。かつてこの2色は「違法」とされていたのはご存知です?

現在でも消防車は朱色、その他の緊急車両は基本的に白とすると規則で決まっています。
しかし1960年代では緊急車両と混同するというバカバカしい理由で、市販車の白と赤は禁止されていたのです!(輸入車は除く)
これを変えたのが本田技研工業の創業者、ご存知「本田宗一郎」さんなのです!

S360
当時のホンダは2輪メーカーだったのだが、4輪進出を目指していた時期で、スポーツカーのS360と、軽トラックのT360の開発をしていました。

S360

このクルマのイメージカラーを「赤」にして売りたい!という本田宗一郎さんの熱い想いが当時の運輸省(現在の国土交通省)を動かして、白とともに許可されることとなりました。
S360は市販されることはなかったのですが、スケールアップ版としてS500が市販されることとなりました。

S500

正に想いが国を動かしたのです!
素晴らしい!

まぁ、当時の自動車関連での法律は、例えばオーバーフェンダーはボルト止め禁止でボルトをパテで埋めなさいとか、
ドアミラーも禁止でフェンダーミラーじゃないとダメだった!とか、今思えば「なんだかなぁ」と思う規制が結構あった訳でして。

そう言えば大昔にNHKに山口百恵さんが出演して「プレイバックpart2」を歌った時に
♪緑の中を走り抜けてく真紅なポルシェ
という歌い出しを、
♪緑の中を走り抜けてく真紅なクルマ
と歌ったとか…「真紅なポルシェ」が商品または企業の宣伝にあたるとか云々…
大人の事情なんだろうけど、NHKも大概だな…(その後紅白では「ポルシェ」と歌ったそうです)

これからクルマを選ぶ時に、「赤と白のボディカラーを選べるというのは、本田宗一郎さんのおかげなんだよ!」と小自慢するネタにしてください(笑)

最後までお読みいただきありがとうございます!