メキシコ記念塔

こんにちは。

今日は一日外回りで、千葉県夷隅郡御宿町まで行ってきました。
誰が言ったか知らないけど若者が集まる三宿と言われる「新宿・原宿・御宿」のひとつである「御宿町(おんじゅくまち)」。海岸あたりは国定公園に指定されて童謡「月の砂漠」の発祥の地として知られています。
実際お洒落系のお店もそれなりにあり、シーズン(夏)となると若者も多くなります。私も免許取りたての頃に遊びに来たものです。

その御宿町の高台にある「日西墨三国交通発祥記念之碑(にっせいぼくさんごくこうつうはっしょうきねんのひ)」、通称というか「メキシコ記念塔」と言ったほうが通じます。そこに立ち寄ってきました。


由来の看板

1609年にスペインの前フィリピン臨時総督である「ドン・ロドリゴ・デ・ビベロ」さんが乗ったサン・フランシスコ号という船が御宿町の岸和田海岸沖で座礁したところを地元のひとたちが救助したことを記念する史跡です。

高さ17メートルの記念碑。完成は昭和3年!竣工当時は大理石で覆われていたが、風雨にさらされての劣化と太平洋戦争時に米軍の機銃掃射で剥がれてしまい、今ではコンクリートのみで改修されています。

乗組員373名のうち、56名が溺死または行方不明となってしまったが、317名が救助され、当時の岸和田地区は決して豊かな村ではなかったが、衣料や食べ物を提供したと伝えられています。

ロドリゴさんは当時の大多喜城主の本多忠朝、更に将軍の徳川秀忠、大御所である徳川家康にまで面会したようです。
政治の話になるとそれぞれ思惑も事情もあったのでスペインとの交流はその後絶たれたのですが、海難事故から400年経った2009年には盛大に周年記念行事が行われました。

15台分ほどの駐車場があり、トイレも綺麗なことから格好の御宿町休憩スポット並びに「BP(弁当食べるポイント)」となっています(笑)
交流が発展しなかったのはいささか残念ではありますが、助けた事実と感謝されたことには変わりはありません。地元の先祖たちの素晴らしい心意気に想いを馳せ、今日もしっかり休憩させて頂きました(笑)

記念公園からの眺望

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