日Pと全P

こんにちは。

以前の記事「日Pって知ってます?」「日Pの闇…」「日本PTA全国協議会のニュースについて」などお話してきました。

PTAとひとくちに言っても実は色々あるんです。
・単位PTA(各学校単位のPTA)→
みなさんがイメージするPTAそのものです。
おこさんの通う学校に設置されていて(設置されていないまたは解散してしまった学校も増えましたが)、保護者が会員となり単体で組織運営しています。

・単位PTAが所属する市町村のPTA連絡協議会→
例えば私の住む千葉県市原市だと「市原市PTA連絡協議会」(略して市P)という組織があります。
市単位でPTAをまとめる組織で私も令和3年度、4年度と関わらせて頂きましたが、輪番制で当番になっただけです。

・市町村PTA連絡協議会が所属する都道府県PTA連絡協議会(政令指定都市は所属しない)→
千葉県であれば「千葉県PTA連絡協議会」(略して県P)という組織があります。千葉県内の市町村PTA連絡協議会が加盟しています(一部加盟していないところもあります)

そして都道府県と政令指定都市のPTA連絡協議会が所属する「日本PTA全国協議会」(略して日P)という階層組織となっています。(詳しくはこちらの記事へ)
私見を述べさせて頂くと、こういった階層的な組織で尚且つ「負担金」といって単位PTAから市Pへ、市Pから県Pへ、そして県Pから日Pへとお金が流れていきます。つまり黙っていても入ってくるお金があるんです。そんな形の組織が健全であり続けることのほうが難しいのかと思います。

会長解任によるドタバタや不正を疑わせる会計、そして相次ぐ日本PTA全国協議会からの脱退と、組織崩壊が進んでいるように思われます。

そしてその脱退した「東京都小学校PTA協議会」のメンバーが新たに設立したのが「一般社団法人 全国PTA連絡協議会」(略して全P)という組織です。

・日Pと全P

言ってしまえば日Pに疑問があったから全Pが組織されたといえるでしょう。全Pは負担金もなく単位PTAから加入することも可能です。
全Pのホームページをご覧頂くと気が付くと思われますが、PTA運営に際してのアドバイスや記事、zoomをつかったオンラインセミナーなど情報が多すぎるほど盛り沢山です。
またPTA組織のスケールメリットを生かした児童・生徒向けの傷害保険も日P(県Pや市P)などの組織を脱退すると別途自分たちで加入しなければならないのですが、全Pからでも入れるようになります。
団体扱いなので安く出来るのです。

全Pは日Pに対抗する組織という位置づけではなく、日Pを代替する組織、単位PTAがフラットに繋がる組織を標榜しています。
しかし一般的には日Pも全Pも混同しているケースが結構あります。というか名前も似ているので間違われやすいですよね。
現役PTA役員さんでも知らないケースも多く、よほどのマニアでなければ違いは判らないかもしれません。しかし内容は(判る範囲では)全く違うのです。

勿論全Pもこれから全く問題ないのか?と聞かれると私には判りません。しかし従前のピラミッド的階層組織に疑問を持って、代替する組織を立ち上げた方々には尊敬の念を覚えます。

PTAってお子さんが学校に通っている間だけの会員なので、やり過ごせば、我慢すれば、はたまた逃げ切れれば過ぎてしまうものです。
しかしほんのちょっとの善意の積み重ねで大きな力となるのであれば、そのほんのちょっとだけ力を出しあえれば良いのかと思います。

当ブログでいつも言っている「手の届く範囲でベストを尽くす」ということは正にそれで、何も全国的にPTAを変えよう!と意気込んで取り組むまではしなくて良いのです(勿論そういった志を持って取り組む、取り組めるかたは取り組んでいってほしいものです)

先ずはご自身のお子さんの通う学校のPTAに少しでも関心を持って頂ければ、そして質問や疑問があれば是非問い合わせて頂くことをお勧めします。

最後までお読み頂きありがとうございます!