夢のまた夢

こんにちは。

本業である保険業ですが、次に所属する代理店も決まってそちらの準備と、今までの代理店の後片付けをしている荒井です。
次の代理店が決まりましたが本格稼働にはもう少し掛かりそうです。
お客さま(読んでいるかたいらっしゃるのかな?)、今しばらくお待ちください。

事務所自体の賃貸契約は4月いっぱいで終了。それに合わせて電気・水道・電話と解約の手続きを進めています。
また棚やカウンター、机に書庫などは全て自己資産なので、こちらも物理的な搬入が進んでいます。
事務所の中はかなりがらんどうになってきています。

豊臣秀吉の、有名な辞世の句
露と落ち 露と消えにし 我が身かな なにわのことも 夢のまた夢
(露が儚く消えていくように、私の命も消えようとしている。
一生を振り返ってみれば、全ては夢の中で夢を見ているような儚いものであったことよ)

最近、しみじみと味わっています。
法人であれば会社として残ったのかもしれませんが、当代理店は店主死亡時点で廃業。書類上は消滅してしまっています。
また契約は保険会社直扱いとなりましたので、実務上も消滅していることになります。
事務所自体の片付けも今月で終わらせます。つまり物理的にも当代理店は消滅してしまうのです。

正に「夢のまた夢」。

がらんどうになっていく事務所に佇んでいると、書類上も実務上も消滅している代理店が、物理的にも消滅していくことを嫌でも思い知らされています。
なんとも言えない寂しさを実感しています。

しかし、本質はそこではありません。
有り難いことに何か困ったことや質問があれば携帯に連絡を頂けます。店主のお客さまからもご相談を頂くこともかなりあります。
実務上は保険会社への取次しか出来ないのですが、それでもご連絡頂けること、本当に有り難く思います。

そしてその繋がりこそが、保険屋の最大の財産だと思います。

「保険のことなら…」と考えたときに一番に想い出して頂く存在。
我々の業界ではそういった存在になりなさい、とよく言われます。

私なんかまだまだだと思っていますが、亡き店主は本当にそういった「頼られる存在」であり保険以外のこともかなり対応していた様子が見て取れ、今更ながら大きな存在を実感しています。

だからこその喪失感なのですし、私もいまだに全然及びません。

全く同じことは出来ませんが、私は私で繋がりを頂けるよう、精進していきます。

最後までお読みいただきありがとうございます!