語彙力

こんにちは。

今日から5月。早いもので今年も四分の一が過ぎてしまいました。光陰矢の如しとはよく言ったものです。

5月1日はどんな日なんだろうとgoogle先生に聞いてみたら、
・メーデー
・八十八夜
・「令和」改元の日
などなど、ブログ記事としてはネタに困りません(笑)
そんな中で取り上げるのは「語彙の日」です。

「実用日本語 語彙力検定」を実施している株式会社旺文社の生涯学習検定センターが制定。とありますが、既に語彙力検定は実施されていないようですね。
5月1日で「語彙」の語呂合わせというのは判ります。しかし既に実施されていない検定で記念日だけが残っている(のか?)というのも変な感じです。そしてそれを取り上げるのもまた変な感じです。
しかしこの「語彙」に関して想うことがあるので取り上げました。

・「語彙力」とは?
「語」とは単語、「彙」とは集まりを意味して、ひとや国が持っている「単語」の総数を言います。
例えば「荒井の語彙」と言えば私が知っている単語の数、「日本語の語彙」と言えば日本語の単語総数のことを言います。
「語彙力」とは、相手や場面に合わせてものごとや事象を説明したりある言葉を他の表現に言い換えたりしてより判りやすく、説明や表現が出来る力のことです。
英語では「vocabulary(ボキャブラリー)」と言いますのでこちらのほうがイメージしやすいですね。「語彙力」を「ボキャブラリー」と言い換えるのも「語彙力」のひとつです。

・語彙は変化していく
昔は使ったけど今は使わなくなった(または一般的でなくなった)言葉(単語)は沢山あります。
武士詞である「かたじけない」なんて一般的には殆ど使わなくなりましたよね。また昭和の頃の言葉でも使わなくなった言葉は沢山あります。一例を挙げると、
・衣紋かけ→ハンガー
・ズボン下→アンダーウェア、ステテコ
・チョンボ→失敗
・メリケン粉→小麦粉
・ハイカラ→おしゃれ、先進的
・半ドン→半日で終わること
などなど…挙げていくと懐かし言葉で記事が書けそうです(笑)

また言い換えも語彙の変化と言えるかもしれません。例えば全く同じ組織で目的も変わらないのに「大蔵省」から「財務省」に変わったことや、
最近ではポリティカル・コレクトレス(ポリコレと略されます。人種や性別、信条、体系などの違いから不快感や不利益を与えないように中立的な表現や言葉にしていくこと)が浸透してきて、例えば
・看護婦→看護師
・スチュワーデス→キャビンアテンダント(客室乗務員)
・女優→俳優
・障害者→障碍者
・母子健康手帳→親子手帳
など、こちらも沢山ありますね。

・ネットスラング
SNSやネットで使われる言葉の登場により、語彙は更に広がっています。
ネット用語の例を挙げるとキリがないのですし、時代によって流行り廃りも沢山あります。
例えば笑いを表す文の最後に付ける言葉に(笑)があります。実は戦前から文書に使われていた表現で今でも文書に使われていたりします。
ネット初期でも使われていましたが、入力が面倒になったのか「(warai」になり、「(藁)」や「w」だけになったり、「w」が沢山並ぶと「wwwwww」と、草が生えたように見えることから「草生える」「(草)」となりました。

ネットではこの記事のテーマでもある「(語彙力)」という表現もあります。これは文章の最後に付けることで自分の語彙力の無さを皮肉るという意味と、
「自分の語彙力では表現しきれないほど〇〇である」という2つの意味があります。
・今日観た映画がとにかくヤバかった(語彙力)
これは前者の語彙力ですね。
・朝焼けの富士山が兎に角絶景でした(語彙力)
これは後者の語彙力ですかね。

余談ですが最近息子が「語彙力」ってよく使います(笑)これは自虐的に使うのですが、中学生の語彙力ってひとによってかなりの違いがありますね。

SNSの普及によりそれこそ日ごとに沢山の「語彙」が生まれてきているように思います。

・で、何が言いたいのか?
以前の記事でも書きましたが、日本語の乱れ(ら抜き言葉など)は困ったものとも思いますが、そもそも日本語に限らず言葉は変化していくものなので、変化に対応していくのが良いと思います。
とは言え、自分や場面に合った言葉使いも大切です。
その意味で「語彙力」を鍛えることはいいことだと思います。単純に知らない言葉の意味を知るのは面白いですしね。
それには「読書」がやっぱり大切なのだと思います。読書してない自分に反省(笑)
そしてこのブログのテーマでもある「筋肉と脳みそは一生成長します」という意味でも「語彙力」を上げていくことは大切だと思います。

言葉が乱れてると指摘するより、その乱れた言葉の意味を知るべきなのだろうとも思います。

 

また「語彙力検定」は無くなってしまったようですが、ネットで気軽に受けられるところもあります。
・ことばの学校
こちらで私が計測した結果がこれです。

中学生レベルでした(笑)

もうひとつ
・令和版語彙数診断テスト
こちらでは

50代と年相応。

まぁ正確なのか判りませんが、知らない単語が出てきて結構面白かったです。お試し頂ければと思います。

これからも「学習」の日々です。
最後までお読み頂きありがとうございます!