警告どおり計画どおり

こんにちは。

若いころよく聴いていた佐野元春さんの楽曲で1988年に発売された「警告どおり計画どおり」という曲があります。
これは1986年に発生した「チェルノブイリ原発事故」に対してとそれを報じるジャーナリズムに対する批判の楽曲と言われています。
※ロシア語由来のチェルノブイリからウクライナ語由来のチョルノービリと呼び名は変わったようですが、歌詞にもある「チェルノブイリ」で記事内は統一します。

歌詞全文を載せる訳にはいきませんので、こちらからご参照頂ければと思います(リンク先:オリコンニュース)

歌詞の中に
ウィンズケール
スリーマイル・アイランド
チェルノブイリ
という名詞が出てきます。それぞれ重大な原子力事故を起こした場所(若しくは呼称)です。
1979年の今日3月28日、スリーマイル島原子力発電所事故が起きたのです。

先ず始めに私見から。原子力は人類の手に余る火力だと思っています。
人類が「火」を手にしてから生活が変わりました。しかし時に人類は「火」を争いのために使ってきました。原子力も同じです。
しかしながら原子力は強大な火力と破壊力、そして放射線という目に見えない被害。何とか制御しているだけで人類が原子力を使いこなすにはまだまだ人類が追いついていないと思います。
とは言え既に実用の技術であり、思惑の違う国同士が持ち合っている現状では「原子力はYES」「核戦争はNO」としか言えません。
これは長くなるのでまた別の記事にしようかと思います。

話を戻して、「警告どおり計画どおり」という歌の歌詞はストレートとも若いとも思えるかもしれません。
当時はニュースソースと言えばテレビか新聞、週刊誌とかでした。今ではインターネットやSNSなどニュースソースは星の数ほどあり、個人でも発信出来る時代です。
しかし玉石混交の状態。所謂フェイクニュースも沢山あり、何を信用していいのか判らない状況。

情報が多すぎて混乱しますが、ソースと虚実が沢山増えただけでそんなに昔と状況は変わっていないのかも知れません。マスコミも信用ならないのは今も昔も同じなのだろうか。

歌の冒頭
「もう不確かじゃいられない
子どもたちが君に聞く
本当のことを知りたいだけ」
今聴くと、これはいつの時代もそう変わらないのだなぁと思います。

「警告どおり計画どおり」というタイトルも色々考えさせられます。
しかし多分元春さんが言いたいのは、
「終わりが来ないとつぶやきながら眉をひそめてる君
クレイジーに傷ついてどこにも帰れない
やがて滅びるまで何もせずただおとなしく見つめてるだけさ」
と言うところなのだと思います。
ジャーナリズムに対してと、原子力に対しての警告なのでしょう。
そして「警告どおり」福島第一原発事故が起きてしまいます…

繰り返しますが私は「原子力はYES」「核戦争はNO」みんなそう考えてると思うし、右でも左でもありません。
でも私も「眉をひそめてる君」のうちの一人かもしれません。
原子力事故も核戦争もこれ以上起きないように祈るのみです。

最後までお読み頂きありがとうございます!