今更ですがSDGsについて考えてみた

こんにちは。

3月17日は「みんなで考えるSDGsの日」だそうです。「3」みんなで。「17」個の目標を達成しよう!という語呂合わせだそうです。

あちこちで喧伝されるSDGs。2030年までに達成すべき17個の目標があります。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

どれも素晴らしい目標ですね。でも疑問に思ったことはありませんか?「これ達成出来るの?」と。

一つ一つの目標についてはまた別に書こうと思いますが、今日は7番目の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を取り上げます。

「大きなムーヴメントには必ず裏がある」
陰謀論という訳ではありません。寧ろSDGsの裏はとっても判りやすい裏だと思います。
ずばり「欧州の復権」です。

「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
日本は資源に乏しい国ですので昔から「省エネルギー」に関しては先進国でした。「乾いた雑巾を絞り切って更に節約する」と言われるほどに省エネに関しての技術・国民的な取り組みが既にありました。

日本も欧州も、そしてアメリカも得意とする産業に「自動車産業」があります。自動車は当然エネルギーを使って走ります。
それぞれ国ごとに特徴があってクルマとしてはどれも面白く魅力的なのですが、日本は元々資源に乏しいので「燃費」にとても敏感でした。
そして画期的なクルマが登場します。
それは1997年に「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーで発売された世界初の量産型ハイブリッドカーである「プリウス」です。

プリウスには当時の最高技術と最先端の研究成果が結集されていて、CO2排出量は半減、その他の有毒ガスの排出量は基準値の10分の1まで削減されていたのです。それなのに価格は原価割れも覚悟した215万円と破格だったのです。
これには欧米のメーカーは驚きました。そして勿論実車を取り寄せて分解して調査します。しかし使っている材料からしてとても再現できるような代物では無かったのです。

それから欧州の自動車メーカーは「クリーンディーゼル」という対抗策を打ち出します。ディーゼルエンジンの燃費の良さ、排気ガスを大幅にクリーンにして大々的に売り出します。
しかし欧州自動車メーカーの雄であるフォルクスワーゲンの不正問題が2015年に発覚します。検査するときだけ燃費が良くなるようなプログラムがされていたりと大問題になり、クリーンディーゼルは急速に廃れていきました。

そして次はBEV。そうなんです、今世界で巻き起こっている「BEVブーム」(Battery Electric Vehicleの略。つまり完全電動車)は欧州のメーカーが日本のハイブリッド潰しに仕掛けてきたのです。
SDGsにも合致するBEV。しかもご丁寧にBEVにはハイブリッドは含まれませんというカテゴリー分けまでしてハイブリッドを排除しようとしているのです。
しかしその結果、中国メーカーのBEVに押されているというのは皮肉でしかないのですがね…

BEVも環境に良いのかと言えばそんなことはなく、生産段階で却ってCO2を多く排出するとも言われています。
それに充電する電気は何処から作られているのか?二酸化炭素を排出しないと言われる発電方式は今のところ原子力と風力や太陽光などの再生可能エネルギーがありますが、原子力ってホントにクリーンなのでしょうかね?
再生可能エネルギーもまだまだ規模も信頼性も高くないのです。

またBEVのバッテリーも信頼性がまだまだという面もあり、先日は船便で運んでいフル電動自動車であるポルシェタイカンのバッテリーが原因で火災が起きて船が沈んでしまったとして商船三井がポルシェを提訴することもありました。

「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」という項目ですらこんな調子、というか今の時代エネルギー問題が解決すれば多分殆どの問題は無くなるとも思います。
わざわざ「そしてクリーンに」と付けるところが如何にもな感じですね。

ここまで言っておいてアレですが、性善説の私としてはSDGsのお題目はとっても素晴らしいと思いますし、綺麗ごとでも良いと思います。行動しないよりかマシです。
しかしそこには思惑が絡み、例えば日本も当時の菅首相が2030年代までに新車販売を100%にするという目標を発表しましたが、それを官邸にプッシュしていた元経産省の官僚さんがいるようで、
その方はテスラの社外取締役に就任したりと、もうね絵にかいたような、「今どきこんなことがまかりとおるのか?」といった感じです。
まぁ報道ベースの知識ですし、知らない人なので正直どうでもいいのかもしれませんが同じ日本人としてどうなんだろう?とも思います。

そう考えるとトヨタが掲げる 全方位戦略 はトヨタだからこそ出来るのかもしれませんが大戦略としては正しいのだと思います。
なんでも追従して完全電動車しか作らない方向にいってるメーカーが国内外問わず多くなってきていますが、どれが正解なのか?まだまだ判りませんが、トヨタには頑張って(勝って)欲しいところです。

久しぶりの長めの記事となってしまいましたが、SDGsにはまだまだ言いたいことはありますので
また記事に取り上げようかと思います。(おお、17の目標なのであと16の記事ネタがある 笑)

最後までお読み頂きありがとうございます!