こんにちは。
久しぶりに保険屋さんらしい記事です(笑)
火災保険は保険料率と言って、保険の掛け金を計算する時に使う数値が見直され掛け金が決まってきます。
大きな災害が起きたりして火災保険の保険金が沢山支払われると、保険会社も補填すべく値上げ方向になります。そのインターバルが大体2年くらいです。
最近だと、令和4年の10月に大幅な値上げがありました。ちょうど令和元年の9月、10月に千葉県は大きな台風被害がありました。それを反映されたのが令和4年ということですね。
また、昔の住宅用火災保険は住宅ローンに紐づいていて、最長36年の保険期間がありました。しかし今では最長5年しかありません。
36年先の危険予測が出来ないという意味で、保険期間が短くなっても掛け金はその分下がるという訳でもないのです。
そして今年、令和6年10月から火災保険はまたしても値上がります。それも築年数の古い住宅はかなりの値上げ。
前回令和4年の値上げの時は世間でも「火災保険値上がるってよ」的な話が広がり、結構な数の契約見直しをしました。
しかし今回の値上げはあまりアナウンスされてないですよね?ニュースでも殆ど聞かないし、周りで騒いでるのは私くらいです(笑)
ここのところ、ビッグモーター問題や保険会社社員の出向なので問題が出て、保険会社に厳しい目が向けられていますよね。そんな時に「火災保険が値上がる」ってニュースが出たら…そりゃ消費者も怒りますよね。
でも値上がることは前から決まっているのです。今更取消は出来ないのでせめて話題になりにくいようにしているような気がします。
テレビやラジオ、新聞や雑誌のスポンサーでもある訳ですから、マスコミも報じにくいのでしょう。
また世の中、賃金はなかなか上がらないのにインフレで物価は上がっている。そんな状況で保険も値上がるなんて広まったら…ってことであまり報じられないのだと思います。
保険会社はクルマで言うと「メーカー」なのです。そして我々代理店は「ディーラー」なのです。お客さんと直接係わる我々代理店がお客さんから火災保険が値上がると言われるのです。そして保険の掛け金は「まけておくよー!」なんてことは出来ません。そんなことを我々がすれば法律違反で業界にいられなくなります。
一保険営業として、お客さんに「掛け金が上がってしまうのです」というのはやっぱり辛いものがあります。
だけどここ数年はそんな話ばかりです。保険会社も色々と大変なのはお察ししますが、それでもどうにかならないものか。
今回の値上げは主に築年数の古い住宅が値上がります。なので一律と言う訳でもないし、確かに経年劣化していけば災害で被害に遭いやすくなるのは判ります。築浅の住宅の火災保険はそんなに値上がらないのです。
しかし、この情報があまり認識されていないことになんだか「作為」を感じるのは私だけでしょうか?
ちょっと愚痴っぽく聞こえたらごめんなさい。
最後までお読み頂きありがとうございます!