いずも級の「空母化」

こんにちは。

荒井の頭の中のようなゴチャゴチャした当ブログに新たなカテゴリー「ミリタリー」が追加されました。
オタってほどではないのですが、ミリタリーファンであることを忘れていました(笑)

先ず先にお断りしておきますが、私は戦争を含むあらゆる争いには断固反対です。ひとがひとの命を奪っていい理由は無いと思います(死刑制度はどうなんだろう…難しい問題ではあります)。

しかし国家間の外交の背景には必ず「軍事力」があるのです。今の国際情勢を見ても、明らかに軍事力のある国家が発言力を持っています。
戦争は外交の失敗でもある訳ですが、仕掛けられないように力を持っておくことが「抑止力」だと思います。
まぁ単純にミリタリー系ってカッコいいですよね。

さてミリタリーカテゴリー最初の記事は「護衛艦 かが の空母化」についてです。

・ヘリコプター搭載型護衛艦
日本は軍隊を持てないという建前から「自衛隊」と呼称しています。が、他国では「軍」と同じ認識です。
そんな理由から海上自衛隊の装備する艦種で「護衛艦」と呼ばれている艦があります。英語では「Destroyer」つまり「駆逐艦」。
一応、アメリカ海軍を「護衛」するという意味なのでしょうが、この辺からして言葉を変えて凌いでる感があります。
それはともかく、「ヘリコプター搭載型護衛艦」とは海外では「ヘリ空母」に分類されます。
「ひゅうが級」「いずも級」が現在これに該当するのですが、より大型であるいずも級が「空母化改修」を受けているところです。

・いずも級の「空母化」
これはヘリコプターしか運用出来なかったいずも級を、固定翼機、つまり戦闘機も運用出来るようにするということです。
元々、海上自衛隊は戦後間もない頃から空母を装備することを望んでいました。しかし諸般の事情によりなかなか装備出来なかった。
なので対潜哨戒(潜水艦を狩る)のためにヘリコプターを装備する。そのためのプラットフォームとして「ヘリコプター搭載型護衛艦」を装備してきたのです。
それが戦後およそ80年を経て漸く固定翼機を装備出来る護衛艦、つまり空母取得が実現しようとしているのでニュースになる訳です。

固定翼機を飛ばすためにはそれなりの規模の艦が必要であることや、短距離で離陸出来る航空機が必要なため、いずも級の前級であるひゅうが級ではまだ小さかった。
カタパルトなどの射出機構が装備出来れば、既存の艦載用戦闘機も運用出来るけど時期尚早…(将来的に導入は検討している)
そんな時に、短距離離陸・垂直着陸の出来るアメリカの戦闘機「F-35B」が実用化されたのでこれを将来的に装備出来るよう、いずも級は最初から設計されていたと言われています。

時代の変遷と新しい装備品によって、戦後初の固定翼機運用艦(つまり空母)が実現しようとしている。と考えると、今まで空母を欲して色々努力してきたことがようやく実を結ぶといった感があります。

・空母化
外観上の大きな違いは、艦首が今までは台形でしたがこれを四角形に改修。

こんな形から、


こんな形へ(写真は「かが」)

艦首から戦闘機が発艦するときの気流を考えてとかなんとか…
その他にも着艦するときに使う誘導装置や、F-35は垂直で着艦します。ということはジェット噴流が甲板に直撃する訳で、甲板を耐熱仕様にする必要もある。
運用しながらの改修になるようですが、今までヘリコプターしか搭載しなかったのが戦闘機も併せて搭載する。ということは格納や整備などの設備、人員・機材の動線も改修する必要もある。

政治的な発言はともかくとして、前述の通り抑止力として空母を持つことは賛成します。
とは言え、最大でヘリ14機搭載出来るいずも級に、何機のF-35が搭載出来る(する)のか判りませんし、その機数でどれだけ抑止力になるかも不明です。

ただミリタリーファンの荒井としては、いずも級の飛行甲板で発艦時のあのポーズが見られるかと思うと胸熱です!(笑)

シューターと呼ばれる発艦を指示するひと。

いずも級の空母化は、もうこれが見られるだけでいい気もしてきました!(笑)

最後までお読みいただきありがとうございます!