こんにちは。
※トップ画像は間違いではありません(笑)
9月6日は(クロ)の語呂合わせで「クロスワードの日」だったり「黒酢の日」だったり、まんま「黒の日」だったりします。
しかしやっぱり「クロ」といえば…松崎しげるさん!
そう、2015年にデビュー45周年を記念して所属事務所が9月6日を「松崎しげるの日」と制定。
元々色黒だったそうですが、ハワイなどで休暇を取ることが多く遂にはトレードマークとなったようで、色黒でいるために日焼けサロンに通うのはもちろん、事務所や果ては自宅にまで日焼けマシーンを導入。
記念日制定となった2015年9月6日には本人主催の音楽フェス「黒フェス」を開催。
「暗闇だと思ったら、松崎しげるだった」という有名なネットミームにまでなりましたね(笑)
色黒という見た目をここまで昇華するとは、流石です。身体的特徴溢れる私も見習わなければなりません(笑)
話はガラッと変わって、私がファミリーレストラン「ジョナサン」で勤務している時に年2回、頑張ってくれたアルバイトさん(クルーと呼ばれてます)を表彰する制度「ベストクルー表彰」という表彰制度がありました。
フロアー(接客)、キッチン(調理)のクルー1名ずつを年功序列とか関係なく、マネージャー(店長)が選び表彰式にホスト役となって招待するというステキな制度でした。
私もアルバイト時代に何回か選んで貰ったのですが、いざ選出する側になると迷ったりもします。
年功序列に関係ないとはいえ、長く働いて貰っているひともいれば新人さんでもめちゃくちゃ貢献しているひともいる。店内人間関係も考慮しつつ、「このひとなら納得」というクルーを選出します。
で、その表彰式は豪華絢爛。毎回色々なホテルの宴会場を貸し切りにするのですが、有名人の結婚式にも使われる新高輪プリンスホテルの飛天の間だったり、フランス発祥のホテル ル・メリディアンで開催したこともありました。
当時はバブルの弾けたあとで世の中がどんどん暗くなりつつある時期でしたが、ジョナサンはバブルが弾けても業績好調。表彰式は正に「バブリー」な匂いが漂っていました。
表彰式当日、会場について受付を済ませると部単位でテーブルが決まっています。着席してしばらくするといよいよ開催です。
社長の挨拶やひとしきりのセレモニーが終わると、ブッフェ形式の食事タイム。お店からはマネージャーとクルーさん2人が出席するのですが、当時で店舗数は300を超えています。単純計算で1000人規模の人たちがいる中、ブッフェの料理は正に争奪戦。
クルーさんは接待を受ける立場なのでマネージャーたちがその争奪戦に参戦するのですが、早い者勝ちの修羅場(笑)たまたま先輩のマネージャーにかち合うと「どうぞどうぞ」となってしまうのがご愛敬(笑)
またみんな一応「プロ」なんで料理の載ったお皿を一度に複数枚(私は4枚が限度)持って大量の料理をゲット!
宴もたけなわになってくると、ゲストが登場します。毎回違うゲストで手品師さんやものまね芸人さんなどが登場してお祝いしてくれます。
ある表彰式の時、毎回ホテルは事前に知らされますがその時のホテルは場所は忘れましたが「いつものホテル」で失礼ながらグレードがめちゃくちゃ高いという訳ではありませんでした。
あまり気にせず表彰式当日にクルーさんとホテルに到着。いつもどおり式が始まります。
だけど肝心のブッフェがありません(殆どブッフェ目当てでした 笑)…ドリンクはバー形式で好きなドリンクを飲めますが、テーブルの上にはお皿に載ったサンドウィッチ程度の軽食しかありません。
流石にこれだけではないだろうと思っていたけど追加の食べ物が供される気配は全くありません。
みな同じ気持ちのようで会場全体が少しざわつき始めます。すると司会のかたが「ここでゲストのかたにお祝い頂きましょう!今日のゲストはこのかたです!」とアナウンス。そう、ゲストはシークレットなのです。
舞台袖から出てくると思いきや、我々に交じってテーブル席から登場されたのが歩くメラニン色素こと「松崎しげる」さんだったのです!
前振り長かったですがやっと繋がりました(笑)
大歓声と共に登場された暗闇もとい、松崎さんは当時もやっぱり黒かった(笑)。しかし流石はプロ!軽妙なトークと歌声で場を盛り上げてくれました。
そして会場から女性のクルーさんをひとり指名して壇上に招きトークを展開。「記念にほっぺにキスして」と言ってキスする瞬間に顔を向け唇同士のキスとしてしまうところは、今ならSNS大炎上案件でしょう…そんな時代でしたね。
そして最後はもちろん「愛のメモリー」を熱唱して終了。
しかしみんな薄々は気が付いていましたが、言葉には出せませんでした。
「ああ、松崎しげるさんがゲストだからギャラ分、食事が削られたのか…」
いや、松崎しげるさんには全く非は有りません。むしろ当時としてもそんな有名なひとが来てくれるのはとっても有り難かったし、ゲストショーは「流石!」の一言です。今でも松崎さんのディナーショーはS席3万円くらいはします。正真正銘のエンターテイナーです!
でも後日、本部のひとが「予算がね…」と言っていたのを聞き逃しはしませんでした(笑)
とは言えクルーさんも満足してくれたようでホスト役のマネージャーは一安心。
しかし解散前にクルーさんから「マネージャー、なんか食べて行きませんか?」と言われたのは複雑でした(笑)ええ、勿論奢りましたよ(記憶が正しければ…)
最後までお読み頂きありがとうございます!